2009.4.3〜2009.4.5
我が旅路に果てはなく  (前編)


4月3日

 旅立ち時に付き物のトラブルもなく、業務は順調。会社でインターネットで本日の東京までの新幹線の指定席を予約した。
 フレックスの権利を行使し、15:00ちょうどに退社した。数週間前まではこのようにまだ陽の高いうちに帰宅することができる日が来るなどとは想像もできなかったのであるが...。
 家に戻り、16:00少し前にカミサンの車で仙台駅まで送ってもらう。
 参拝先でお渡しする、土産物を買い、改札をぬけようと思ったが、時計を見ると予約を入れた新幹線よりも早い列車に乗ることができそうである。みどりの窓口で指定席を切り替えてもらい改札を抜ける。キオスクでビールとつまみを購入し、16:26発のこまち20号に乗り込む。まだ皆は働いている時間であるが、席につくなりビールの栓をあけてしまう。購入したロング缶1本では足りず、車内でさらに買い増しをしてしまった。
 品川まで東海道線で移動している際、社内の掲示板に京急線が泉岳寺で車両点検の為に遅れが発生しているという情報が流されていた。
 品川で京急線の改札を抜けると、ホームは乗客が多い状態ではあったが、ほぼ時間通り電車は運行しているようだった。18:35分発の羽田行きの急行にさほど待つことなく乗ることができ、常宿の東横イン大鳥居新館には19:00少し過ぎにチェックインすることができた。


旅立ち前日の夕食(羽田にて)

正道さんでラーメン就寝前 羽田夜景 5:30にモーニングコールと携帯電話のアラームをセットし、夕食をとる為に外出する。
 羽田での夕食はもう定番となったラーメン正道さんである。
 今日はチャーシュー麺、ミニ丼(チャーシュー丼)、餃子、そして生(このお店はジョッキではなくグラスである)を1杯を注文。先日訪ねた時に、醤油ラーメンを薦められていたので、今回はこれベースのチャーシュー麺を注文してみた。大変美味しくいただくことができた。
 少々食べ過ぎのような気もするが、明日からの活動に備え栄養をとったのだと自分を納得させることにした。
 コンビニエンスストアで水物を購入して20:00頃にはホテルに戻った。この日はテレビをぼっと見つめた後、夜更かしせずに休むことにした。



4月4日

羽田空港にて 5:30起床。外は曇りのようだ。身支度を整え、6:00にホテルのサービスの朝食(クロワッサン等のパン、サラダ、オレンジシュース、コーヒー)をとり、チェックアウトし、ホテルの羽田空港までの送迎バスに乗り込む。出発には少々間があったようだ。出発を待っていると、バスの席は少しずつ埋まってきた。早朝の便で羽田から出発する旅行者が多いということなのであろう(その為に皆、便のよい羽田のホテルに宿泊するのであろうが...。)。
 羽田空港までの所要時間は約20分と説明されていたが、JAL系の第1ターミナルへは15分程で到着した。すぐにチェックイン機でチケットを受け取り、大きな荷物を預け、手荷物検査場を抜けた。
 待合いロビーで天気を確認してみる。窓の外の天気(羽田)は晴れ、しかし情報ボードに映し出される熊本の天気は残念ながら曇り→雨のようだ。
 いつもANAを使用しているのでどうも今回のJAL系のターミナルの勝手がわからない。出発時間まで、時間をもてあまし気味になった。もう30分遅く行動開始でも良かったかもしれない。
 飛行機には定刻通り案内された。しかし、羽田名物と言ってよいか、朝一便の出発ラッシュに重なり出発待ち状態となった。8番目の離陸とのアナウンスが流れ、少々遅れて出発することとなった。
 10:20頃、約15分遅れで熊本空港に到着した。荷物を受け取り、この日からの足となる車を借り受ける為、マツダレンタカーのカウンターを訪ねると、店舗までの送迎車に案内された。
 マツダレンタカーの店は空港から車で数分のところにあり、横にはガソリンスタンドもあるので、返却の際ガソリンスタンドを探して彷徨う心配はないようだ。
 車を借受け、レンタカーの係の方に阿蘇方面への向かい方などを聞く。特に迷うことはなく車を走らせられそうだ。Naviも搭載されていることであるし。ただ、問題なのは天候で、残念ながらこの日はずっと雨のようだ。
 Naviの案内に従い走っていたが、主道に出るまで、とにかく狭い道を走ることとなった。混雑はしていないが、いつ前から車が来るかわからないし、飛び出しも怖い状況であったので、かなり慎重にハンドルを握らざるおえず、主道に出た際少しほっとした。
 初めは目的地を阿蘇山頂に定め、車を走らせていたが、天候が心なしか悪化してきたようだ。以前、旅の友人小林氏に阿蘇山に関して助言を求めた際、天候や、火山ガスの状況によっては、火口までの道が閉鎖され、ロープウェイも運休となる場合があるとのことであったあので、目的地を阿蘇神社に変更した。



阿蘇神社

 11:45頃、阿蘇神社に到着した。天候は小雨となった。日本三大楼門と謳われる楼門を抜け、初めに拝殿に向かい参拝後、授与所に向かう。
 授与所にて阿蘇神社への参拝で、一の宮巡拝が一巡りとなることをお話させていただき、御祈祷用に準備してきた熨斗袋と、仙台からの土産を授与所におられた女性にお渡しし、道中安全の御祈祷と、御朱印をお願いした。御朱印は、授与品の中に阿蘇神社の御朱印帳を見つけたのでそちらと、持参した一の宮用の御朱印帳にいただいた。先ほどの女性と、男性の神職の方が対応して下さった。御朱印をいただいた後、ご対応いただいた神職の方に導かれ、拝殿へ。特に狙ったわけではなかったが、この日4月4日は大安であった。
 道中安全の御祈祷をお受けしている間は、これまでの一の宮巡拝を思い出されることはなかったのであるが、御祈祷終了後に色々な思い出が込み上げてきた。
 御祈祷終了後、この神職の方と少々雑談。一の宮巡りのことや、仙台のこと等。この神職の方のご友人が仙台の神社にお勤めされているとのことであった。
 阿蘇山頂の山上神社のことも少しお話をお聞きした。天候が悪くても、この神社までは行けるとのこと。ただし神職の方は常駐しておらず、御朱印もないとのことであった。
 雨の中の参拝となり少々残念であったので、翌日再度参拝させていただいてから熊本を離れることにする旨を授与所にて今回お世話になったことへの御礼と供にお伝えし、駐車場へ向かった。
 車の中で御祈祷を終えた際にいただいたお下がりを見てみると、お札やお守り、お神酒の他に、学習研究社から発刊された週刊神社紀行の阿蘇神社の本を一緒に詰めて下さっていた。大変お気使いいただいてたようだ。感謝である。
 車に乗り込む前に駐車場横の土産物屋を覗いてみた。会社への土産物を購入し、土産物屋のおばさんと少々話す。
 「雨の桜もなかなかよいでしょう。」とおばさん。そして山上神社のことを少々教えて下さった。山上神社には、拝殿しかなく、神殿はないそうで、噴火口自体が御神体なのだとのこと。
 少々天候は悪いが、阿蘇山頂を目指してみることにした。

雨と桜と楼門 阿蘇神社拝殿 雨と桜と楼門
雨と桜と楼門

残念ながら雨の中の参拝となった。
阿蘇神社拝殿

道中安全を祈願した。
雨と桜と楼門

散りかけてはいたが、
桜の花は見頃であった。
天候が残念。




阿蘇山上神社

阿蘇山上神社拝殿 視界の悪い中を車を走らせ、14:00頃阿蘇山上神社近くの駐車場に到着した。雨と霧で頂上までの道は閉鎖され、ロープウェイも止まっている状況であった。
 ロープウェイ阿蘇山西駅横に阿蘇山神社は鎮座していた。天候もよろしくなかったので、参拝のみさせていただき、長居はせず、熊本市街を目指すことにした。
 写真は阿蘇山上神社拝殿である。
 晴れていれば、拝殿の後方に山頂とを行き来するロープウェイが見ることができたことであろう。



西浦三寶荒神社、総社宮

西浦三寶荒神社総社宮 朝食後、何もお腹に入れていなかったので、途中コンビニエンスストアで軽食をとり、熊本市街に入る。
 夕方、熊本市街北部の西浦三寶荒神社に辿りついた。
 御祈祷待ちの参拝客がおり、また神職の方も準備中でお忙しそうであったので、御朱印はお願いせず、参拝のみさせていただいた。
 参拝後境内を散策していると、同じ敷地の中に新しい総社宮が鎮座していた。こちらは近年建てられたお社のようであった。
 写真左が西浦三宝荒神社、写真右が総社宮である。総社宮は平成17年創建とのこと。



熊本の夜

 この日の宿泊先はリッチモンドホテル熊本新市街である。大変便の良い繁華街に立地していた。18:45にチェックインし翌日に備えアラームを7:00にセットし、外出することにした。
 フロントに市電への乗り方と水前寺公園への行き方を聞いた。市電の乗り方は後ろから乗り、下りる時に料金を支払い、均一料金で150円とのことであった。水前寺公園へはこのホテル近くの乗り場、辛島町から建軍行きに乗ればよいとのことであった。
 ホテルを出て、まずは腹ごしらえである。通常であればラーメン屋は飲んだ後に立ち寄るのであるが、初めに熊本ラーメン”赤のれん”に入った。注文したのは熊本とんこつラーメン630円。かなりにんにくが効いているという印象であったが、美味しくいただいた。
 その後、雨も小降りになってきたようなので、夜の熊本の町を流してみた。繁華街や、熊本城等。熊本城はライトアップされており、ちょっと時期的に遅かったかもしれないが桜も咲いていたので、夜桜見物と洒落込んでみた。
 少し歩いた後、”まるた庵”の暖簾をくぐった。
 つまみにやっこ、馬刺しを注文した。お酒は生ビールに始まり、地酒を楽しんだ。香露、霊山等。お通しのもずく酢、ふきの佃煮も大変おいしくいただくことができた。
 日本酒を充実させているお店のようで、試しては見なかったが、熊本の地酒の他に東北のお酒も多く、青森の田酒等も楽しむことができるようだ。この地方を訪ねた際はまた寄らせていただきたいと思う。

あかのれん 熊本城夜桜
あかのれん

まずは腹ごしらえ
熊本城夜桜

雨も上がったので
夜桜見物ち洒落込む
まるた庵

たくさん飲ませていただきました。


 ホテルに戻り、7:00にセットしたアラームを6:30に変更した。ホテルでの朝食を早くとることができるようだったので、早めに行動を起こせそうであったからである。
 翌日の天気が少々心配なところはあるが、考えてもしかたのないことなので、テレビをぼっと眺め、、あまり夜更かしせず休んだ。


4月5日

肥後の朝食 5:00過ぎには目がさめてしまった。まずは天気予報を見て天気を確認すると、曇り→晴れの予報。しかし、この時間では行動を起こすには早すぎる。少し目を瞑り、6:30に起き上がる。外を見ると昨晩までの雨が上がっており、曇りの様子。身支度を整え、ホテル1Fの肥後ちそう屋いねやに行き、朝食メニューの中から「肥後の朝食」を注文。だご汁、ご飯、こばち、竹豆腐、煮物などがついていた。
 7:40チェックアウト。行動開始である。自動車はホテル近く(とは言え数百m離れているが...)の(ホテル提携の)辛島町駐車場に停めていた。そこまでトランクを引きづり、車につめ、身軽な状態で熊本市内の散策を開始した。
 昨晩ホテルのフロントの女性にお聞きした通り、辛島町乗り場から建軍町行きの市電に乗り込む。市電の歩みはのんびりしたもので、信号でも停車する。車窓からしばし熊本市内の町並みをぼっと見ながらの電車の旅である。



出水神社

 水前寺公園で下車し、数分歩くと水前寺公園(水前寺成趣園)入口である出水神社参道に辿り着いた。
 出水神社参道の両わきには土産物屋が立ち並び、ちょうど店開きをしているところであった。まだ時間は早かったが、正門は開かれていて、すぐに水前寺成趣園に入場することができた。
 水前寺成趣園は、肥後初代藩主忠利公が鷹狩の際に、清水が湧くこの地を気に入り、御茶屋として整えられたのが始まりとされているとのこと。公園自体20分程度で一回りできる程度の敷地で決して広いわけではないが、大変整備されており美しい公園であった。
 出水神社は、この水前寺成趣園内の北側に鎮座していた。拝殿に向かい参拝後、授与所は開いており、早い時間であったが、直ぐに御朱印をいただくことができた。
 授与所で授与所におられた女性が少し雑談に付き合って下さった。
 「もう1週間ほど早ければ桜も満開だったのですが。」とのこと。「そこで小生も桜の花も終盤のようですが、なんとか咲き誇っているかのように写してみましたと。」答えると、彼女の少々つぼをついたらしい。

出水神社参道 水前寺成趣園) 石橋を渡り...
出水神社参道

まだ少々早い
参道横の土産物屋は開店準備中。
水前寺成趣園

大変美しい庭園である。
遠景で撮影すれば、
桜も満開に見えるか...。
 
石橋を渡り...

石橋を渡り、左手に出水神社が
鎮座している。
拝殿に向かう 出水神社拝殿 電話ボックス
拝殿に向かう

少々早いせいか、観光客もすくなく
庭園を散策しながら拝殿を目指す。
出水神社拝殿

参拝後、向かって右手の授与所で
御朱印を受けた。
電話ボックス

九州第1号の公衆電話ボックスを
再現したものとのこと。



藤崎八旛宮

 出水神社を後にして、藤崎八旛宮に到着したのは9:00頃となった。熊本城から東の方角、近くには白川が流れている。
 立派な朱塗りの神門があり、くぐると、朱塗りの拝殿が目に飛び込んできた。
 拝殿に向かい参拝後、拝殿横の授与所で御朱印をお願いすると、社務所でとのことであったので、社務所に向かい御朱印をお願いした。さて、不思議に思うのはこおの神社の"旛"の字である。良く知られている八幡宮という字とは異なり、八旛宮という文字が使われている。ご由緒に記されていたが、「旛」という字は天文十一年後奈良天皇の勅額によるものとのことであった。

藤崎八旛宮拝殿 朱塗りの神門 八旛宮
藤崎八旛宮拝殿

境内は整然としている。
拝殿左手は授与所となっている。
御朱印は、神門前の社務所にて。
朱塗りの神門

新車のお祓いの為、
神門前に車が停車中であった。
少々強引な構図で撮影。
八旛宮

八幡宮とは書かないのが特徴。



加藤神社

 熊本城に向い、まず加藤神社に参拝した。
 加藤神社は、熊本城本丸のすぐ北側に鎮座しており、戦国武将、加藤清正公を祀っている。
 拝殿に向かい、参拝する。ちょうど結婚式が執り行われていた。
 御朱印をいただきに授与所を訪ねてみると、女性が一人おられた。今日は結婚式が2件入っているそうで、9:00からの1件目の最中とのことであった。仙台から訪ねているという話をすると、この女性は歴史好きとのことで、ぜひ仙台を訪ねてみたいと話をされていた。
 この女性に御朱印をお願いすると、社務所でとのことであったので、授与所向いの社務所を訪ね御朱印をお願いした。ちょうど結婚式を終えられたところであったのであろうか、年配の神職の方が対応下さった。御朱印帳を受け取る際、熊本城の見学ポイントを丁寧に教えて下さった。
 余談であるが、授与所横に、NHK大河ドラマに加藤清正公をという署名があったので、署名してきた。何度も時代劇として取り上げられている坂本竜馬よりも、面白い話が作ることができるのではないかと個人的には思ったからである。

 加藤神社  加藤神社拝殿  NHK大河ドラマに...
加藤神社

熊本城本丸のすぐ北側に鎮座
加藤神社拝殿

向かって右側が授与所。
向かって左側が社務所である。
拝殿内では、
結婚式が執り行われていた。
NHK大河ドラマに...

授与所にて。
NHK大河ドラマに加藤清正公を...
個人的にはぜひ実現して欲しい。



熊本県護国神社

熊本県護国神社拝殿 熊本城二の丸の西側に鎮座していた。
 加藤神社からの道が分からず、二の丸を大きく迂回(遠回り)して辿りつくこととなった。
 護国神社の横には野球場があり、丁度試合の最中のようで大変賑わっていた。熊本城近辺は休日はマイカーで賑わうようで、境内は駐車場として一般車の駐車を受け付けているようであった。
 拝殿で参拝後、社務所を訪ね、若い神職の方に御朱印をお願いした。



熊本城

 しばし天下の名城熊本城を散策した。観光客も多く訪れており、外人観光客も多いようだ。
 土産物を購入したり、本丸にも上ってみた。昨晩深酒してしまったせいか、本丸への階段はなかなかつらいものがあった。
 とにかく広い。石垣や、城等、しばしカメラをぶら下げながら歩いた。

加藤神社から本丸を望む 二の丸から本丸を望む 記念撮影
加藤神社から本丸を望む

加藤神社から、
熊本城本丸を望むことができる。
本丸の北側に位置していることが
よくわかる。
二の丸から本丸を望む

護国神社から、本丸に向かう際、
二の丸を通った。
その際に撮影。
記念撮影

記念に、年配の方に
シャッターを押していただいた。
熊本城天守閣 熊本城天守閣入口 天守閣からの眺め
熊本城天守閣

多くの観光客が訪れていた。
外国人もい多い。
 
熊本城天守閣入口

天守閣に上ってみることにした。
天守閣からの眺め

少々曇っているのが残念。
天守閣の石垣 石段から天守閣を望む 加藤清正公像
天守閣の石垣

清正公が建てた熊本城の天守閣は
西南戦争の年に焼失したそうである。
今のこの建物は昭和の時代に
再建されたものである。
石段から天守閣を望む

とにかく広い。
そして強固な石垣で固められた
正に要塞である。
加藤清正公像

知勇兼備の名将である。
また、築城の名手でもあったとされる。



熊本稲荷神社、熊本大神宮

熊本稲荷神社熊本大神宮  熊本城本丸の東側に両社とも鎮座している。
 まず熊本稲荷神社に参拝した。急な石段を登ると拝殿があり、まずは参拝させていただいた。そして石段を下り、授与所で御朱印をお願いすると、若い女性が応対した下さった。少々時間がかかるとのことであったので、御朱印帳をその女性に手渡し、近くの熊本大神宮に向かった。
 熊本大神宮は、ほぼ熊本稲荷神社の隣に鎮座しているといってよいほどの距離しか離れていない。
 神社には人がおられなかったので参拝のみさせていただいた。
 熊本稲荷神社に戻り、授与所を訪ね、先ほどお願いした御朱印帳を受け取とった。
 写真左が熊本稲荷神社、写真右が熊本大神宮である。


 市電で辛島町まで移動し、駐車場から車を出庫させる。ホテルで発行してもらった宿泊証明書を係の方に手渡すと、1100円となった。11時を過ぎた分で100円加算されたようだ。


阿蘇神社

 熊本市街を抜け、阿蘇神社を目指した。
 車の量は多少多かったが渋滞にはまるようなことはなかった。一応Naviもセットしたが、ほとんど頼ることもなく、13:15頃阿蘇神社に到着した。熊本市街から約90分のドライブといったところであろうか。
 この頃には曇っていた天候も回復し、青空ものぞき始めた。
 駐車場に車を停め、楼門をくぐろうとすると、昨日お世話になった女性が水まきをしていた。小生を見つけ、「今日はお天気でよかったですね。」と明るく声をかけて下さった。参拝後に阿蘇山頂まで行きたいのであるが、所要時間をたずねてみた。昨日山頂付近まで行ってはいたが、本日は晴れ。山頂の駐車場の様子なども伺っておきたかったのであえてたずねてみたのである。すると、混んでいるかどうかで車の流れが変わりちょっと予想がつけにくいとのこと。特にこの日はお天気がよかったので...。非常に微妙なお答えではあったが、せっかくなので、再度阿蘇山頂を目指してみることにした。
 拝殿前に進み参拝後、カメラをぶら下げしばし境内を流した。晴れて本当に良かった。阿蘇神社のシンボルとも言ってよいであろう、重厚な楼門や、社殿群等を撮影することができた。
 最後に授与所を訪ね、持参したもう1冊の御朱印帳に御朱印をいただき、昨日のお礼を述べ、阿蘇神社を後にした。
 阿蘇神社拝殿 楼門より望む  阿蘇神社拝殿  阿蘇神社楼門



阿蘇山火口

 阿蘇神社から阿蘇山火口(西)までのルートは昨日と同じである。国道57号線を熊本方面に向かい、阿蘇駅近辺で県道111号線に入り、阿蘇パノラマラインを駆け上がるコースである。心配された渋滞もなく、良い天気の下、景色を楽しみながら昨日の阿蘇山ロープウェイ駅まで辿りつくことができた。ここからさらに有料道路を火口西近くの駐車場まで上がる。途中320円(軽自動車)の通行料を料金所で支払うのであるが、その前に一旦車を停めさせられ、心臓疾患などがないかの確認をとられた。
 14:30阿蘇山火口西駅(ロープウェイ駅)横の駐車場に辿りついた。
 Bゾーンと言われる最も火口近くまで立ち入ることのできるエリアから火口を見ることが出来た。まさに地球は生きているということが実感できた。

阿蘇山火口にて   阿蘇山火口にて  阿蘇山頂から阿蘇山神社方面を望む
阿蘇山火口にて

地球は生きている。
そう実感できた。
阿蘇山火口にて

阿蘇山火口と小生
阿蘇山頂から阿蘇山神社方面を望む

天気が回復してくれた。
昨日の天候が嘘のようである。



大阪へ

 14:50 熊本空港(マツダレンタカー)をNaviにセットし、阿蘇山を後にした。約38Kmと表示された。
 車は順調に走り、特に迷うこともなくマツダレンタカーに到着した。給油してみると15.36l、総走行距離は223.11Kmでの返却となった。マツダレンタカーの係の方がこの車でそのまま空港まで送ってくれるという。しかしこれが失敗であった。カラビナに自宅の鍵と、車の鍵がついており、そのまま車に差し込んだままだまま返却してしまったのである...。
 空港で土産物を購入し、トランクにこれらを詰め込み、チェックインし、トランクをJALカウンターに預けた。その後空港内のラーメン屋で最後の熊本ラーメンを食した。価格は700円、味はまずまずといったところか。
 一息つき、手荷物検査場を通ろうとした時、いつもカラビナでベルトにつけていた自宅の鍵がないことに気付いた。
 慌ててマツダレンタカーのカウンターに行ったが誰もおらず...。連絡先に電話すると、すぐに話はつき、空港まで自宅の鍵を届けてくれた。助かった。
 無事手荷物検査場を抜け、待合いロビーで飛行機の出発を待つ。すると旅の友人の小林氏から電話が入った。翌日は小林氏ととある神社の春祭を訪ねることにしていたので、その件かと思った。聞くと夕食を一緒にということであったが、まだ熊本にいる状態であるし、伊丹からも移動が発生し、落ち合うのが遅くなることが予想されたので、せっかくの誘いであるが断ることにした。

難波中食堂 18:25ほぼ定刻通りに飛行機は離陸し、19:20頃伊丹空港に着き、なんば行きのリムジンバスに乗車した。
 方角は合っていそうなのであるが自信がなく、なんば(OCAT)から、この日泊まることとなるドーミーインなんばにチェックインできたのは20:45頃となった。部屋に入ってみる。マンションの1ルームのような部屋である。もともとはマンションだったのであろう。
 荷物を置き、夕食の為に外出した。近くの難波中食堂(日本一の食堂)で、ごはん小、マカロニサラダ、生玉子、豚汁、とんかつを食した。帰りにコンビニエンスストアで水ものを購入してホテルへ戻った。
 ホテルは10Fに温泉施設があり、宿泊客は利用することができる。温泉につかり、少々はった足などをもみほぐした。
 部屋に戻り時間を見ると22:30。まだ少々早いような気もするが、アラームを5:30に設定し寝てしまうことにした。






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