2010.6.12〜2010.6.14
沖縄へ...(時がゆっくり流れるところ)
(斎場御嶽)、(普天間宮)、波上宮


はじめに

 この年、沖縄は政治的問題でかなり話題になっていた。
 だからというわけではなかったのであるが、沖縄を訪ねたいと思った。最後に沖縄の地を訪ねたのはいつのことだったろう。まだ沖縄のお母さん、安里さんのお店があったころなので、もう3年以上前になる。
 さて、この時期であるが、健康診断の結果が出揃う時期である。毎年のことであるが、不安な点をかかえる小生は結果が出るまで不安な日々を過ごす。そして、黒ではなかった場合には、旅をすることにしていたのである。
 今回の旅は、ごく親しい人達にのみ知らせ会社の誰にも告げず、ただ年休のみを申請した。
 今回の旅の目的は5点のみ。
 1.斎場御嶽を訪ねる
 2.喜屋武岬を訪ねる。
 3.普天間宮へ参拝
 4.波上宮に参拝
 5.リフレッシュ
 昨年から今年にかけて、業務的にはさほど忙しくはなかったのであるが少々ストレスをかかえていた。また家の用事でかなり気を使ってきた。しかし、家の用事は、ほぼ収束したといってよい。ということもあったので、とにかくリフレッシュしたかったのである。
 飛行機はマイレージを用い、宿泊先はいつも出張等でお世話になっているホテルグループを使用、そしてレンタカーを手配する程度の準備のみで、旅の計画などというものはまったくもって考えられていなかったが、あまり気にはしていなかった。
 ただ、梅雨時期であるので、天候だけは心配であったのであるが...。


6月12日

 仙台-沖縄便はそんなに早い時間ではないので、7:00頃に起きた。仙台の天気は曇りである。
 仙台駅から仙台空港までは、もうお決まりのアクセス鉄道を使う。
 空港に着いて、チェックイン時、ポイントがあったので、プレミアムシートへのアップグレードを試みたのであるが、残念。満席であった。
 トランクをカウンターに預けた後、3Fに上がりレストラン、ロイヤルにて朝食をとる。ロイヤルで朝食をとる場合にはオムレツプレートに決めている。コーヒーもおかわり自由であるし、量質ともに満足できるので。
 手荷物検査を済ませ、待合ロビーへ。出発時刻の11:55まではかなり間があったので、ANAラウンジに入り、パソコンを無線LANに接続してみる。案外快適に使えるようだったので、インターネットに接続し、ここにきて初めて沖縄での行動の計画をたてたり、ブログを更新したりして、出発時刻を待った。
 飛行機は定刻通り離陸し、現地沖縄那覇空港には、予定よりも少々早く到着した。
 預け荷物を受け取り、予め指定されたレンタカー会社の送迎車が停車しているエリアに向う。
 沖縄は梅雨の時期であるが、幸いなことに雨は落ちていない。蒸し暑いが...。
 沖縄のレンタカー会社はどこも混雑している。観光者は皆レンタカーを利用するので仕方がない。手続きに20分程要し、車を借り受けることができた。

遅い朝食

遅い朝食

オムレツプレートを食す。
仙台空港3Fロイヤルにて。
ラウンジにて出発待ち

ラウンジにて出発待ち
沖縄へ...

沖縄へ...



斎場御嶽

 初めの目的地は喜屋武岬と決めていた。
 しかし、NAVIの設定を誤り、異なる岬に向ってしまった。喜屋武岬は翌日にでも訪れることにし、斎場御嶽に向うことにした。
 斎場御嶽への到着は17:00近くになった。駐車場は満車状態であったが、なんとかスペースを見つけて車を停めることができた。
 足を進めると入場口があり、入館券を購入した。200円である。以前訪れた際、入館券を購入した記憶がないのであるが...。
 散策しつつ、久高島遥拝所へ。
 久高島を時を忘れて見つめた。色々なことを考えることができた。ここで蝉の声を今年初めてきいたのであるが、遥拝の際はまったくその音が耳にはいらなかった。この場所だけは不思議な時間が流れているような気がした。

斎場御嶽

斎場御嶽

世界遺産と記されている。
久高島遥拝所を目指す

久高島遥拝所を目指す
久高島遥拝所

久高島遥拝所

このちょうど三角形の形をした
岩穴を抜けると、
久高島遥拝所である。


久高島を遥拝

時を忘れて久高島を見つめた。

喜屋武岬

喜屋武岬にて喜屋武岬にて 沖縄の夕暮れは遅い。まさにそう感じた。
 斎場御嶽を離れたのは18:00近くであったのであるが、周囲はまだまだ明るい。これならば、宿泊先ホテルのある那覇に戻る途中に喜屋武岬に立ち寄ることができるのではないかと考えた。
 40分程海沿いの道を走ったであろうか、喜屋武岬に到着した。
 この地は大変悲しい過去を持つ地である。しばし手を合わせた。


那覇の夜

 20:00少し前、もう沖縄滞在の際の常宿となった東横イン見栄橋にチェックインした。
 部屋は911号室。覚えやすいがなんとなく不吉な番号の部屋であるが、深く考えても仕方がない。
 荷物を置き、カメラのみを持ち、公設市場方面に向った。閉まりかけている店も多かったが、久しぶりに公設市場界隈を流し、楽しむことができた。
 別に沖縄でなくても良かったのであるが、タピオカ入りミルクティーを飲んでみることにした。
 非常に美味であった。思った以上にあっさりしていて大変飲みやすかった。
 さらに...、タピオカミルクティーに続き、マンゴージュースに手を出してしまった。大変汗をかいていたので、これでもまだ喉の渇きはおさまらない状況であった。
 仙台空港で少々遅い朝食をとってから、固形物は何も口にしていなかったのであるが、暑さのせいであろうか、あまり空腹感は感じられなかった。しかし、折角沖縄に来ているので、こちらの食を楽しむことにした。
 こちらに来た際には、いつもであればお母さんのお店にお世話になっていたのであるが、今はなく、であればお母さんのお店がお休みの時にお世話になっていた、ぐるくん食堂に行ってみることにした。まだあるであろうか...。
 少々不安に思いつつ向ってみると、ぐるくん食堂がちゃんとそこにはあった。
 以前お会いした、おばあはおられず、若い男性が応対してくれたが。
 久しぶりに沖縄の食を味わうことができた。

タピオカ入りミルクティー

タピオカ入りミルクティー
あっさりしていて飲みやすかった。
 
マンゴージュース

マンゴージュース

ジュースを撮影するのを忘れ...。
お店の方を...。
ぐるくん食堂

ぐるくん食堂

大変懐かしい。
豆腐ようと生ビール

豆腐ようと生ビール
そーき

そーき
ごーやちゃんぷるー

ごーやちゃんぷるー


 大変満足し、ホテルに戻り、久しぶりにのんびりと沖縄のテレビ番組を眺めた。
 沖縄は本当に時がゆっくりと流れているように感じる。


6月13日

 7:00起床。くもりである。雨は落ちていないようだ。エアコンを入れないと少々暑い。
 ホテルのサービスのお朝食をとる。通常このホテルの系列はと言えば、おにぎりとみそ汁、コーヒーといったところなのであるが、沖縄そばを食べることができた。東横インもホテルによって違うようだ。
 8:00行動を開始する。天気予報によれば、この日は天気はなんとかもつらしい。


普天間宮

 8:40頃、普天間宮に到着した。
 御朱印をお受けしたり、奥宮へ参拝させていただく予定であるが、基本的には朝のお勤め(御祈祷)が終わってからとなり、10:00頃から受け付けて下さるようなので、その間、神社の方にお断りし、境内を撮影させていただくことにした。その間、神主さんが境内のことを少しお話して下さった。境内の石畳は沖縄石灰石とのことで、雨で黒くなってくるところが少々いただけないところとのこと。普天間宮は改築され大変綺麗な拝殿となったが、改築の後に残ったのは鳥居と石灯籠だけであろうと話されていた。以前の普天間宮にも参拝させていただいているので、その当時の写真(画像)を確認させていただきたいと思う。
 9:30頃、朝のお勤めが始まった。地元の方であろう、靴を脱ぎ、拝殿に入り参拝している方もおられた。
 朝の御祈祷も終わり、授与所が開いたようだったので奥宮参拝の旨を申し出ると、神社の女性が案内して下さった。
 普天間宮の奥宮は、拝殿奥の鍾乳洞内に鎮座している。
 久しぶりに普天間宮の奥宮に参拝させていただいた。外は大変蒸し暑かったけれども、鍾乳洞の中は大変涼しげであった。
 以前参拝させていただいた時に、奥宮が写るような撮影は控えるようにとのお話をいただいていたので、今回も撮影は許される範囲内で行った。
 奥宮への参拝後、授与所に戻り、先ほど案内して下さった女性に御朱印をお願いした。すると、素敵な御朱印帳ですねと...。
 今回持参した御朱印帳は、B5サイズで、小生が特にお世話になった神社様や、雰囲気やそこにおられる方々が気に入り何度となく参拝させていただいている神社様に限り御朱印をお受けすることにしている帳面であることをお話し、であるのでこの神社にも何回か参拝させていただいていることもお話した。
 今回も、普天間宮への参拝が叶い、そして御朱印をお受けすることができた。

普天間宮にて

普天間宮にて
普天間宮拝殿

普天間宮拝殿
普天間宮鳥居

普天間宮鳥居
 
普天間宮にて

普天間宮にて

撮影していただいた。
沖縄石灰岩の石畳

沖縄石灰岩の石畳
鍾乳洞にて

鍾乳洞にて



道の駅かでな

 普天間宮から残波岬に向うことにした。
 途中、嘉手納基地横を通過する。この付近には様々な施設があようだ。レストラン等...。残波岬方面に車を走らせていると、道の駅かでなの看板が目に入ったので、少々遠回りになるんのではあるが立ち寄ってみることにした。
 展望台があり、そこからは嘉手納基地を一望することができた。
 長い滑走路に、輸送機であろうか、大型の飛行機を見ることができた。ここで小生の考えを述べることは差し控えるが、沖縄、そこは他の地方とは異なる地域であることを感じた。

色々な関連施設がある

色々な関連施設がある
道の駅かでな

道の駅かでな
嘉手納基地

嘉手納基地



残波岬

残波岬にて残波岬にて 途中土産物を購入し、残波岬に到着したのは12:00頃となった。
 駐車場に車を止めて、灯台方面に歩いた。以前訪れた時には灯台には上らなかったが、今回は上ってみることにした。
 狭い階段をひたすら上ると、突然視界が開けた。曇りであるのが少々残念であったが、高い位置から風景を眺めることができた。

 時間を見るとまだ昼過ぎであった。何度も訪れてはいるが、首里城に行ってみることにした。



首里城

 13:30頃に首里城の駐車場に着いた。休日であるにも関わらず思った程込んでおらず、すんなり駐車することができ、観光客もあまり訪れてはいないようだ。守礼門をくぐり、首里城を目指す。
 首里城は、改築工事中であった。もしかするとその為あまり混雑していなかったのかもしれない。
 首里城の中を見学し、ここでもまた異なった文化に浸ることができた。何度来ても飽きることはない。
 改築工事中であったのは大変残念である。ぜひまた機会を作り訪れたい。

首里城にて

首里城にて

守礼門
首里城にて

首里城にて

瑞泉門
首里城にて

首里城にて

残念ながら、改装工事中



波上宮

 15:00少し前、波上宮に到着した。このころには天気が回復していた。
 参拝者が多く、なかなか人気のない拝殿を撮影するために、タイミングをはからなければなかったが、それでも沢山写真を撮影することができた。

波上宮にて

波上宮にて
波上宮にて

波上宮にて
波上宮にて

波上宮にて


波上宮にて

こちらの神社様でも
撮影していただいた。



国際通り、公設市場界隈

 波上宮にも参拝することができたので、今回の沖縄旅行の目的はだいたい達成することはできた。
 一旦ホテルに戻り、車を置き、土産物を探して国際通り近辺を歩いてみることにした。
 17:30頃まで、国際通り、公設市場界隈をぶらぶらと色々な店を眺めながら歩いた。


那覇の夜2日目

 ホテルに戦利品を置き、少し涼む。天気が回復していたのでパソコンを開き、日没の時間を調べてみた。もしかしたら夕陽を眺めることができるのではないかと考えたのである。日没は19:22らしい。
 夕刻外出して、波上宮方面に向う。
 残念ながら、夕陽を眺めることはできなかったが、夕暮れの波上宮を撮影することができた。

波上宮夕暮れ

波上宮夕暮れ
波上宮夕暮れ

波上宮夕暮れ
波上宮夕暮れ

波上宮夕暮れ


 写真を撮り終え、汗をかきながら、国際通り方面に向い、公設市場付近に戻る。
 この日は棒にささったパイナップルを購入して食べてみた。大変甘い。ここまで甘いと少々驚く。何本でも食べられてしまいそうである。
 そして、ぐるくん食堂へ
 この日も昨日に引き続きぐるくん食堂にお世話になった。大変美味しい沖縄の食をのんびりと御馳走になった。
 沖縄最後の晩でもあるので、小生の大好物、フーチバボロボロジューシーを作っていただいた。沖縄のお母さんの味とはだいぶ違ったが、大変美味しくいただくことができた。

パイナップル

パイナップル

公設市場にて
 
オリオンビール

オリオンビール

ぐるくん食堂にて
とうふすくがらす

とうふすくがらす
てびち

てびち
パパイヤチャンプルー

パパイヤチャンプルー
フーチバボロボロジューシー

フーチバボロボロジューシー

小生の大好物である。


 ホテルへは少々早く戻った。本日は大変汗をかき、そしてかなり体力を使った。
 シャワーを浴び、ベットに横になりつつ沖縄のテレビ番組をぼっと眺めた。どうも明日の天気はよろしくないようである。
 飛行機は午後便であるので、午前中はなんとか天気がもってくれればとおもいつつ、携帯電話のアラームを7:00にセットした。


6月14日

 アラームの音とともに目を覚ます。まだ雨は落ちてはいないようだ。
 ホテルのサービスの朝食をとり、8:00頃チェックアウトして波上宮に向った。


波上宮

波上宮にて(最終日)波上宮にて(最終日) 8:30頃、波上宮に到着した。早めに参拝して、人気のない境内、社殿の撮影をしたかったからである。
 しかし...
 駐車スペースがなく、境内を掃除していた神職の方に誘導していただき空きスペースに停めなければならないほど参拝客がすでに訪れているようだ。
 境内を進むと、拝殿では1組の集団の祈祷が執り行われていた。
 神職さんのお話しでは、地元ヒーロー番組のロケ隊が、クランクインを前に御祈祷を受けているとのこと。
 御祈祷が終わり、立ち去るかと思いきや、拝殿をバックにインタビューが始まったり、記念撮影がはじまったりとなかなか拝殿前がクリアにならない。彼等、彼女らが立ち去ったと思えば、台湾環境客が押し寄せ、なかなか拝殿の写真を撮影することができなかった。あまりに暇そうな小生を見て、神職さんや、神社にお勤めの女性が立ち話に付き合って下さった。仙台から参拝の旨伝えると、神職さんは修学旅行で仙台に行ったというお話で、その当時の仙台のお話などで盛り上がった。また、お話にお付き合い下さった女性は、以前お会いしたことのある方で、ちょうど七五三時期の参拝の時で、その時は白衣にメダルというなんとも微笑ましい格好をされていた記憶がよみがえった。
 9:30になり、朝祈祷の為、神社の皆さんが拝殿に向われる時間となった。お話に付き合って下さった、御両名は、朝の祈祷中はチャンスなので逃さず撮影するようにと気を使って下さった。
 朝の御祈祷が終わり、拝殿から出てきた御両名、どうでした?、撮れましたかと、駆けよってきて下さった。なんともいえず暖かい気持ちになった。
 最後に、こちらの女性に御朱印帳を手渡し、御朱印をお願いした。合わせて、波上宮の木札のお守りをお受けした。
 お礼を述べる際、「また忘れたころにお参りさせていただきます。その時は暑くない時期に...。」
 と話すと、笑いながら、是非お参り下さいと言われた神社の皆さんの優しい顔を忘れることができない。

帰路

 波上宮から車を走らせていると、雨が落ちてきた。少々飛行機の時間までは余裕があるが沖縄でやるべきことは全てやりつくしたと考えてよい。車を返却して那覇空港に向うことにした。
 マツダレンタカー近くの昭和シェルでガソリンを給油した。走行距離189.4Km、18.77リッターの給油となった。そして、車を返却し、那覇空港まで送ってもらった。


那覇空港

モヒカンジェット 10:30頃那覇空港につき、早速チェックインする。帰路はプレミアムクラスへのアップグレードに成功した。ついている。
 土産物を買い足して、トランクを預け、すぐに手荷物検査場を抜けた。
 出発までかなり時間があるので、ラウンジで旅のまとめなどをしつつ、くつろぐことにした。
 窓の外を見ると雨が本降りとなっていた。この度では晴天というわけにはいかなかったが、梅雨のこの時期に雨に降られることなく沖縄の地を巡ることができたことは本当にラッキーだったと思う。
 オリオンビールを片手に、旅のまとめを行いつつ、出発の時間を待った。
 13:45頃、ラウンジを出て、搭乗ゲートに向う。途中、腹おさえにパンを買い込み、外を見ると、仙台便はモヒカンジェットであった。
 飛行機の種類に興味があるわけではないが、噂のモヒカンジェットに乗ることができるのは少々嬉しく、写真をつい撮影してしまった。


仙台へ

 14:05頃搭乗開始、そして定刻通り離陸した。途中揺れることもなく、ほぼ定刻通り仙台に到着した。
 しかし、仙台は小雨、かなり寒い。気温30度の国から、10数度の国への移動であるので尚更そう感じたのかもしれない。
 アクセス鉄道で仙台に向い、仙台駅前で夕食をとった。自宅への到着は18:30頃となった。


おわりに

 2泊3日の沖縄の旅。3年ぶりの沖縄を満喫することができた。
 不思議と天気が小生に味方してくれた。
 今回はあまり旅の計画を立てずに、気の向くまま歩いた。色々なものを自分の目で見た。色々なことを感じた。たくさんの方にお会いし、話し、そして良く食べ、良く飲んだ。
 なんと贅沢なことであったろうか。3日間という時限付きの期間ではあったが、自分だけの時間を自由に使えたのであるから。
 沖縄の地にはまた必ず訪れたいと思っている。できればそう遠くない時期に。その時はもう少々涼しい頃に。




戻るアイコン