2010.3.21
磐梯神社の舟引き祭り(一の宮巡拝記外伝 26)
(磐梯神社)
はじめに
今回の巡拝記は、小生のブログに一度掲載した内容を、記録として残す意味合いで少々加筆修正した形で掲載する。
この日は、姫路の旅の友小西氏と磐梯神社に参拝し、舟引き祭りを奉拝した。
せっかくであるので、写真を交えて紹介することにする。
3月21日
小西氏とは福島県の郡山で9:30待ち合わせた。
小西氏が宿泊したホテルは事前に聞いていたので、当初予定の待ち合わせ場所、郡山駅東口ではなく、ホテルの前で合流して磐梯神社に向かった。
小西氏と会うのは昨年の7月、山形の空気神社のお祭以来である。
山形市内の洋食屋で、ジョッキ片手に色々話したことが思い出される。
磐越道を走っていると、天気はよろしくないほうへと...。
磐梯神社
拝殿の様子。雨である...。
地元の方が非常に親切で、拝殿に昇殿させてくださった。
ストーブを囲みながら、地元のお話や神社のお話を伺うことができた。
拝殿は新しく、大変きれいである。
神事の前に、おそばを御馳走になった。
関西人の小西氏は、”そば”と聞いて、東北なので、関東のような濃いそばつゆを想像したらしいが、いただいたそばは、すっきりとしており、舌にあったようだ。
寒かったが、大変温まった。
神事のはじまり
神事では、3種類の舞が奉納さた。
地元の小中学生による奉納である。
毎晩練習したとのことだ。
少々寂しい話であるが...。
舞はいずれも4人舞なので、舞手は12人必要である。しかし、人数がそろわないとのことで、何名かの方は2つの舞を舞われていた。
榊の舞
「榊の舞」の様子である。
金襴地の衣装が大変華やかである。
弓の舞
「弓の舞」の様子である。
色鮮やかな青地の衣装が印象的で、弓で矢を天に向かって射る動作が繰り返される。
太刀の舞
「太刀の舞」の様子である。
白地の衣装に手には太刀を持ち、舞われます。
太刀を振り下ろす動作はなかなか迫力があった。
連続で写真を掲載してみる。
「榊の舞」、「弓の舞」は4人舞ではあるが、どちらかというと個人技という印象を持った。「太刀の舞」もはじめは、個人個人が舞っていたのであるが、途中から4人の大変息のあった”組”の舞に流れが変化した。
大変珍しい3つの舞を奉拝することができた。
舟引き祭り
さて、舟引き祭りである。
雨は止む気配なく、いつのまにか雪に変わっていた。
しかし、雨が降ろうと、雪が降ろうと、舟引き祭りは行うとのこと。
舟引き祭りは、飯舟と呼ばれる木舟に、米俵を載せて、氏子さん達が東西に分かれて、舟に取り付けられた2本の綱を引き合う。
3本勝負で行われ、東が勝てば豊作、西が勝てば米の値段が上がるのだそうだ。
雪の中で真剣勝負である。
判定を行う為に、磐梯明神がお姿を現している。
さて、今年は!?
お祭りが終わり、郡山方面へ、
連休で翌日も休みであるので、できれば小西氏と今晩はゆっくり飲みたかったのであるが、どうしても今日中に姫路に帰らなければならないとのことで、夕方郡山で別れた。
その後仙台に向かったのであるが、渋滞につかまってしまった...。
高速を使うべきだったかと、少々後悔した...。
最後に
山の天気は変わりやすく、わからないと良く言われるが...。
実際のところ現地の天気は荒れた。しかし、現地の方が大変親切で、非常に珍しい祭の様子を間近で写真におさめることができた。
地元の皆さんには大変感謝である。
おそばを御馳走になったり、帰り際には神饌(紅白のお饅頭)や、お守りまで授けて下さった。
本当にありがとうございました。