2009.10.3(2009.10.1)〜2009.10.5
祭りの日に(一の宮巡拝記外伝 21)
(向東八幡神社)、(艮神社)、(御袖天満宮)


はじめに

 本巡拝記は「一宮巡拝記77 祭の前の西国巡り」の続きとなるので、重なった記述も多々現れるかもしれないことを予めお断りしておく。

 今年も向東八幡宮の例祭にあわせて西国を旅しようと考えた。
 昨年の例祭は9月であったので、その1ヶ月前の8月初旬に向東八幡宮の宮司様宅に架電にて今年の予定をお聞きした。
 すると、例祭は旧暦で執り行われるので、今年は10月3日、4日とのお話をいただいた。今年もお邪魔させていただき、写真を撮影させていただきたい旨をお話をさせていただき、即現地への移動手段と、宿泊先の確保等の旅程の調整に入った。
 この時期はプロジェクトもさほど忙しくない予定である。せっかく西国を旅するので少しこの地方を歩きたいと思い、10月1日午後休暇(半休)、10月2日、そして10月5日に休暇をとることを宣言した。少々会社を休むことになるのであるが、特に問題もなく休暇が承認された。
 時期も早かったので、飛行機は格安チケットをおさえることができ、それとのセットプランでレンタカーも確保することができた。 しかし、ホテルが問題である。港屋さんをおさえたかったのであるが、初めの2泊が満室で連泊で予約することができなかった。いつもであれば、これだけ時期が早ければ、予約できないということはないのであるが...尾道で何かイベントがあるのであろうか。3泊中、最終日1泊のみを港屋さんに予約を入れ、初めの2泊はアルファワンを予約することにした。
 会社の夏季休暇が明け、涼風がふき始めたころ、以前尾道を訪ねた際に、たまたま見学させていただくことができた尾道写真クラブから写真展の招待状が届いた。昨年も届いたのであるが、ちょうど向東八幡神社の例祭から仙台に戻った次の週であったので、見学することができなかったことを思い出した。今年はちょうど尾道滞在中の開催である。写真展の見学も旅程に組み込むことにした。
 旅立つ2週間ほど前に、向東八幡神社の宮司様に予定通り伺う旨を架電にてお伝えすると、特殊神事やお神輿の予定等、祭事のおおまかなスケジュールを教えて下さり、例祭の期間、昼夜向東八幡さんにお世話になることとなった。
 これにて準備は整ったことになる。あとは小生の体調のみといったところであろうか。

 旅程はざっくりと以下のように計画をした。
 
 10月1日
 午後羽田まで移動
 羽田泊

 10月2日
 羽田発朝1番の飛行機で広島へ
 中国地方散策
 尾道泊

 10月3日
 午前 中国、四国地方散策
 尾道市街散策 尾道写真クラブ展2009見学
 午後 向東八幡神社例祭
 尾道泊

 10月4日
 終日 向東八幡神社例祭

 10月5日
 午前 尾道散策
 午後 帰仙


10月3日

尾道

 午前中はしまなみ海道を渡り、愛媛県へ足をのばし、尾道市街に戻ったのは12:30過ぎとなった。
 市街の駐車場に車を停め、商店街の「おのみち街かど文化館」に向かう。
 例祭の前に尾道の商店街で開催されている、尾道写真倶楽部展2009を見学させていただくことにしたのである。
 尾道写真倶楽部写真展は、数年前に一度見学させていただいており、それ以来毎年招待状を送ってくださっている。今年は会期にちょうど尾道に居合わせることができた。


尾道写真倶楽部展2009

尾道写真倶楽部展2009 時間はあるのでのんびり作品を拝見させていただけそうである。
 会場であるおのみち街かど文化館を訪ねる。
 「ご招待状ありがとうございます。仙台の○○です。」とごあいさつし、記帳させていただき見学させていただく。
 ちょうど小生の他にだれも居なかったので、受付におられた方が、作品の説明をして下さった。
 大変温かい、素晴らしい写真に出会うことができた。



向東八幡神社

嬉しいお知らせ青年部のみなさんのところへ 14:00過ぎ、向東八幡神社に到着した。
 宮司様や、宮司様の奥様に御挨拶して、早速カメラをぶらさげて境内を流す。青年部の方も何人かは顔見知りであるので、色々な話をしながら境内や神社周辺を歩いた。
 宮司様が町内や神社関係の皆さんにお会いするたびに、「仙台から...」と紹介して下さり、また今回の例祭のサポートに入っておられる、尾道の神職の皆さんには、以前もお会いしていたということもあって、大変スムーズに現場に入ることができた。
 宮司様より、「事後承諾になって申し訳ないのですが...今年の例祭のポスターに(小生が撮影した)昨年の写真を使わせていただきました。」とのお話をいただいた。少々恥ずかしい気もしたが、大変光栄なことで、大変嬉しいお知らせであった。
 また、今年は、食事も御一緒にとお誘いいだだき、期間中この地にて、皆さんと共にこの地方の祭の様子を追い、楽しむことができることとなった。宮司様はじめ、神社関係者の皆さん、そして青年部の皆さんに感謝である。


 さて、この日は、17:00から神輿渡御祭・宵宮祭、そして19:00からは奉納芸能祭の予定である。それまでの時間は祭までの様子を撮影したり、境内でお会いする方々と話をしたりしているうちに思った以上に早く時間が過ぎてしまった。

祭の前に...

祭の前に...
提灯の準備

提灯の準備
  
準備完了

準備完了

石段の提灯の準備は完了。
出番を待つ

出番を待つ
拝殿横の詰め所
 
拝殿横の詰め所

ここでは甘酒がふるまわれる。
 
掃き清める

掃き清める

御神輿を拝殿前へ運ぶ前に...。
 
御神輿が運ばれる

御神輿が運ばれる
拝殿前に御神輿をつける
 
拝殿前に御神輿をつける
出陣の準備よし

出陣の準備よし

神様がお乗りになられるのを
待つ御神輿。
  
ちびっこの興味は...

ちびっこの興味は...
御神輿を前に

御神輿を前に

初めは3人娘さんの撮影だった。
 
御神輿を前に

御神輿を前に
青年部の皆さん

青年部の皆さん
 
御神輿を前に

御神輿を前に
御神輿の前に

御神輿の前に

いつの間にか皆集まり...、
集合写真になった。


 17:00になり神輿渡御祭が始まった。
 神輿渡御祭では、本殿におられる神様に町内を巡っていただくために御神輿にお移りいただく。陽が傾きうす暗くなった拝殿でのこの瞬間の様子は、何とも言葉では表せない不思議な空間にいたようだ。不思議とその瞬間は全ての音も耳に入らず、集中し神様が御神輿にお移りになる様子を見つめている自分がいた。
 神事の後、御神輿は境内を離れ、少し町内を流し、御旅所に移られて一夜を過ごす。神様は今宵は神社を離れて何を考えられるのであろうか。

 神事が始まる

神事が始まる
 神事が始まる

神事が始まる
 
 神事が始まる

神事が始まる
 舞の奉納

舞の奉納
 舞の奉納

舞の奉納
 
 舞の奉納

舞の奉納
 神事にて

神事にて
 もうすぐ御神輿が動く

もうすぐ御神輿が動く
 御神輿が動く

御神輿が動く
 
御神輿が動く 

御神輿が動く
 御神輿が動く

御神輿が動く
 
 境内から町内へ

境内から町内へ
御神輿が町内を巡る 

御神輿が町内を巡る
 御神輿が町内を巡る

御神輿が町内を巡る
 折り返し地点での見せ場

折り返し地点での見せ場

太鼓の音も力強い。
 
 あたりは暗くなってきた

あたりは暗くなってきた
 
もう少しで御旅所

もう少しで御旅所

もう一息。
 
神輿を御旅所へ

神輿を御旅所へ
御旅所にて

御旅所にて
 御旅所にて

御旅所にて

神様は御旅所にて
一晩お過ごしになられる。
 御旅所にて

御旅所にて

提灯の明かりが浮かび上がる。

 


 御旅所から境内に戻ると奉納芸能祭が始まるところであった。宮司様、そして青年部の皆さま両方から直会にお招きいただき、宮司様や神職の皆さん、そして青年部の皆さんと色々なお話をさせていただき、大変楽しい酒宴の時を過ごさせていただいた。
 舞台では、カラオケや踊り等が奉納され、地元の皆さんが大変楽しんでおられる。今年は、因島水軍太鼓の奉納もあり、境内は大変盛り上がっていた。
 お祭ということもあって、参拝者も多数お参りにこられており、昇殿参拝をされる方には、御祈祷を行い、舞の奉納も執り行われる。舞の奉納の際は時間が許す限り宮司様も御自ら笛を奏でられた。秋の夜長に、笛の音と太鼓に合わせ舞われる、舞を間近で奉拝する。何と贅沢な一時であったろう。

直会 にて

直会 にて

乾杯今日はお疲れさまでした。
 
直会にて

直会にて
直会にて

直会にて

ちびっこ達は元気一杯
甘酒

甘酒

振る舞われているのは甘酒である。
 
若い衆

若い衆

かれらのパワーはものすごい。
本当に祭を楽しんでいるのがわかる。
拝殿にて

拝殿にて

秋の夜長に、舞が奉納される。
宮司様の笛の音響く

宮司様の笛の音響く

宮司様の笛の音と、
太鼓に合わせて舞われる舞を、
間近で奉拝。
なんと贅沢な一時。

因島水軍太鼓

因島水軍太鼓
手を休めて

手を休めて

参拝者の波が途絶えたので、
神職の皆さんもしばし休憩
水軍太鼓の奉納に見入る。
 
千松堂(せんしょうどう)ライブ

千松堂(せんしょうどう)ライブ

尾道出身の兄弟デュオ。
祭りの夜

祭りの夜

参道は一瞬人の波が途絶えた。
千松堂のお二人、岡兄弟

千松堂のお二人、岡兄弟

御写真をいただいた。
 
明日の出番を待つ小御神輿

明日の出番を待つ小御神輿

大神輿の入り込めないところは
この御神輿が巡る。
また明日

また明日

今日はお疲れさまでした。
中秋の名月

中秋の名月

この日は中秋の名月であった。
秋を感じる。

 
 気付けば22:00をまわっていた。楽しい時間はあっという間に過ぎるものだ。この日は直会の席でお酒もずいぶんいただていたので、レンタカーは神社様の駐車場におかせていただくことにし、尾道市街にお住まいの神職さんにタクシーで街中までお送りいただいた。少し夜風に当たりながら、海沿いを流し、ホテルに戻った。
 この日は撮影した写真をざっと眺める程度で、休むことにした。


10月4日

 6:00に起床、すぐに窓の外を見る。天気は上々である。6:30にホテル1階の北前船でバイキング形式の朝食をとる。かなり動き回ることが予想されたので、しっかりと食べた。予断ではあるが、隠しメニューでカレーライスもあることを知り、朝から注文してしまった。
 7:00にチェックアウトし、スーツケース等の荷物を尾道駅のコインロッカーに入れる。この日は港屋さんにホテルを替えることになっていたので、チェックインまで不要な荷物をどこかに預けなければならなかったのである。
 向東八幡神社に一番近い渡船の桟橋は、尾道渡船桟橋である。尾道駅から海沿いを桟橋を目指してのんびりと歩いていると、これまで何度かお会いしたことのある、子犬”さくらちゃん”を連れ、散歩をされている地元の女性にお会いした。さくらちゃんも?小生を覚えてくれていたらしく、少々立ち話。そして尾道の海をバックにお二人?の写真を撮影させていただいた。今度お会いする時にお渡ししたいと考えている。
 渡船に乗り込む。
 朝の尾道の海は大変輝いており、また潮風も大変気持ちよかった。

さくらちゃん

さくらちゃん
朝の尾道水道

朝の尾道水道



向東八幡神社

御旅所にて 向東神社参道の御旅所で御神輿に挨拶をする。神様は無事一晩この町で過ごされたようだ。今日は神様は地元の元気な若い衆が担ぐ御神輿に乗り町内を見てまわられるのである。
 境内に入り、皆さんに挨拶をしつつ、境内の写真を撮って歩く。この日は9:00からオハケ神事という特殊神事が執り行われる。この様子も撮影させていただけることとなっていた。



オハケ神事(おはけ祭)

 以前、宮司様に架電にて今回の例祭のお話をお聞きした際、特殊神事のお話があり、実は大変興味を持っていた。
 インターネットで検索すると、この神事に関する記事も見つかるようであるが、それをこの巡拝記で書き写してもつまらないので、小生が宮司様から直接お聞きしたお話から、小生の理解で記させていただきたいと思う。不備点があるようであれば、ぜひお知らせいただきたい。
 オハケ神事は、吉凶占いのぶるいに属すようで、”あたるも八卦、当たらぬも八卦”からオハケ神事と呼ぶと考えてもよさそうだ。 ではどのように占うのかであるが、旧暦の8月13日(この年は10月1日)に、一年の月数の白い平土器それぞれに米を盛り、麹、御神酒を、そして、安産祈願の月数の小さな石を置き、樽をかぶせ、こもをまいて4日間ねかせ、この日、旧暦の8月16日(10月4日)に、こもをとき、樽をあけ、白平土器にもられた米に繁殖した麹の様子によって、この年の農作物の吉凶を占うというものである。
 さて、今年はどうか。
 見ると、麹菌はどの皿もまんべんなく繁殖していた。「今年の農作物は豊作であろう。」と宮司様から結果が告げられた。
 なかなか面白い神事である。想像を巡らせてみた。この時期の気温や湿度、そして麹菌の繁殖の具合と、農作物の状況が何らかの相関関係があることを、この地域の方は経験的に知っていたのではないか?。こう考えると、人の経験、感覚、知恵というものは何らかの形や風習として今も伝えられているのではないかと考えさせられてしまった。

オハケ神事 

オハケ神事
 拝殿前で

拝殿前で
 神事の場へ

神事の場へ
 
 神事にて

神事にて
 
 まず巻かれたこもをはずす

まず巻かれたこもをはずす
 樽をとる...

樽をとる...
 麹の具合は...

麹の具合は...
 まんべんなく繁殖しているようだ

まんべんなく繁殖しているようだ
 
 平土器を一つ一つ回収する

平土器を一つ一つ回収する
 
 平土器の回収を終えて

平土器の回収を終えて
 拝殿にて

拝殿にて
 今年は豊作です

今年は豊作です



大祭

 11:00になり、拝殿では神事が執り行われた。
 昨日の直会の席でお聞きしていたのであるが、10人の神職さんで神事が執り行い、そして、蘇和稲荷神社の女性神職様により浦安の舞も奉納された。神輿渡御祭、宵宮祭では一人舞であった舞の奉納も、地元の中学生三人による舞の奉納が行われた。

大祭を前に

大祭を前に

隊長
 
大祭を前に

大祭を前に

女性陣

女性陣

彼女達は御神輿の先導役である。
最後の練習風景。
大祭の前に

大祭の前に

舞の最終チェック。
大祭を前に

大祭を前に

記念撮影
大祭の始まり

大祭の始まり
 
大祭にて

大祭にて

神職様が並ぶ。
舞の奉納

舞の奉納
浦安の舞の奉納

浦安の舞奉納



御神輿巡幸

 大祭の神事が終わり、御旅所に移動しする。ついに神様をお乗せした御神輿が町内を練り歩くのである。
 青年部の方にお聞きしたのであるが、向東町は広いので、4つのエリアにわけて毎年1エリアずつ巡るのだそうだ。「4年間撮影させていただいたら、向東町を全て知ることができるということですね。」と冗談で言ってみると、「そういうことです。ぜひ毎年いらして下さい。」と豪快に笑いながら応えてくれた。
 この日はとにかく天気がよかった。そしてこの大神輿である。ところどころに休み所が設けられており、水分補給をかねて、休みながら進む。ここでいただいた、冷やしキュウリがまた非常に美味しかった。名物なのだそうだ。
 また、地域を大変大切にしていると感じたのは、御神輿を担ぐ若い衆の声にさそわれて、家を出てくる町内の方を見つけると、御神輿は多少コースを外れても、可能な限り近くまで寄り威勢よく応えていく。まさに神様が町内一家庭一家庭を巡り、苦難を祓い、幸を授けていくかのようだ。

拝殿前で

拝殿前で
 
これから暑い日が始まる

これから暑い日が始まる
 
御旅所にて

御旅所にて
 
御旅所にて

御旅所にて
 
御旅所にて

御旅所にて
乾杯

乾杯

さあ、出陣!!
御神輿が動き始める

御神輿が動き始める
 
御神輿巡幸

御神輿巡幸
御神輿巡幸

御神輿巡幸
御神輿巡幸

御神輿巡幸
 
御神輿巡幸

御神輿巡幸
御神輿巡幸

御神輿巡幸
御神輿巡幸

御神輿巡幸
御神輿巡幸

御神輿巡幸
 
御神輿巡幸

御神輿巡幸
 
御神輿巡幸

御神輿巡幸
 
御神輿巡幸

御神輿巡幸
笑顔

笑顔
御神輿巡幸

御神輿巡幸
 
一休み

一休み
暑くても、もう秋

暑くても、もう秋

道端にはコスモス。
 
キュウリ

キュウリ

名物と勧めてくれた。
よく冷えたキュウリに味噌、美味。
御神輿巡幸

御神輿巡幸
御神輿巡幸

御神輿巡幸


 全ての行程を撮影したかったのであるが、この日はホテルにチェックインしなければならない。(ホテルをかえなければならない。)
 16:00に、一旦神社様にカメラ機材を預け、昨日から境内の駐車場に停めさせていただいていたレンタカーで、一旦尾道市街に戻り、本日の塒である港屋さんにチェックインした。
 今回の駐車場は少々ホテルから離れていたので、ホテルの御主人の案内で尾道駅近くの駐車場に向った。聞くと、翌日、チェックアウト後も夕方ころまでは停めていてもよいとのこと。明日午後一番で広島空港に向うまでの駐車場を確保することができることとなった。大変助かった。
 
 この日の朝と同じコースで向い東八幡神社に戻る。到着は17:00頃となった。
 
向東八幡神社(神輿還幸祭)

 拝殿に詰められていた神職さんに御神輿の状況を聞くと、神社への御神輿の到着が遅れるとのことであった。予定18:30であったが、1時間程遅れるとのことであった。
 御神輿を追いかけようかとも思ったが、神職さん達と到着を待つことにした。この時間向東町や、尾道の話を色々とお聞きすることができた。
 19:30御神輿が戻ってきた。
 物凄い勢いで石段をかけ上り、そして境内でのパフォーマンスも力強いものであった。パフォーマンスが終わり、御神輿が静止すると、周りからは拍手喝采が巻き起こった。
 御神輿が拝殿につけられ、神様が本殿に御戻りになられる神事が執り行われた。
 これにて、下界で過ごされた神様は神社に戻られたのである。

 御神輿戻る

御神輿戻る
 
 御神輿戻る

御神輿戻る
 御神輿戻る

御神輿戻る
 
 御神輿戻る

御神輿戻る
 
 御神輿戻る

御神輿戻る
 御神輿戻る

御神輿戻る
  
 風が走る

風が走る
 最後の見せ場だ

最後の見せ場だ
 皆御神輿を見つめる

皆御神輿を見つめる
  
 さあ行こう!!

さあ行こう!!
 御神輿を持ちあげる

御神輿を持ちあげる
 御神輿をまわす

御神輿をまわす
  
 御神輿をまわす

御神輿をまわす
 拍手喝采

拍手喝采

本当にお疲れさまでした。
   
 御神輿が拝殿につけられる

御神輿が拝殿につけられる

神様が神社にお戻りになられた。
拝殿前で 

拝殿前で
 
 拝殿前で

拝殿前で
 神輿還幸祭にて

神輿還幸祭にて
 
 神輿還幸祭にて

神輿還幸祭にて
 記念撮影

記念撮影
向東青年部の皆さん 

向東青年部の皆さん



直会そして祭の終わり

 この日の直会でも、青年部のみなさんや、尾道の神職さんと楽しいお話をさせていただいた。
 その後、昨晩のように小生も拝殿に詰め、祭の様子を撮影させていただいた。
 本当に楽しかった2日間があっという間に過ぎてしまった。ファインダー越しに西国の祭を楽しませていただいた。
 神社を後にする際、仙台に持って帰ることができるようにと、”持ち”のよいものと言って、お下がりをどうぞと、大きなお餅をいただいた。また、オハケ神事で用いられた貴重な麹を白平皿を上手に包装して授けて下さった。

 宮司様はじめ、神職の皆さん、向東町の皆さん、2日間本当にありがとうございました。感謝の言葉もございません。

祭の晩に

祭の晩に
神楽奉納

神楽奉納
神楽奉納

神楽奉納
 
祭の晩に

祭の晩に
祭の晩に

祭の晩に
祭の晩に

祭の晩に
祭の晩に

祭の晩に
後片付け

後片付け
また来年もよろしくお願いします

また来年もよろしくお願いします

本当にお疲れさまでした。



尾道市街(ホテル)へ

 帰路は昨晩と同様に、尾道市街在住の神職様にタクシーで送っていただいた。
 ホテルに戻り、時間を見ると、日をまたぐ少し前となっていた。
 それにしてもこの日はよく歩きまわった。
 さすがに疲れたようで、明日朝早起きすることは難しいと判断し、少々遅い時間にアラームをセットし、早々に休むことにした。


10月5日

 7:30に目を覚ました。窓の外は曇りのようだ。
 8:00にチェックアウトし一度駅前の駐車場に行き、車に大荷物を詰め込む。その後散策を開始した。


尾道散策

 海沿いを流した後、千光寺山に登り、尾道市街を見渡したいと思った。尾道を立つ日の恒例の行動である。
 昨日歩き過ぎたせいか、千光山に徒歩で登るのはかなり厳しい状況であったのでロープウェーを用いることにした。
 始発ロープウェーの時間までまだ間があったので、ロープウェー駅近くの艮神社に参拝したり、近辺を散策し、時を待った。
 千光山山頂の展望台から見る尾道の景色は、いつ見ても小生を和ませてくれる。
 志賀直哉もこのような気持ちを持って尾道で作家活動を行ったのであろうかなどとも想像を巡らせてしまう。
 帰りのロープウェーでは、これまで何度かお会いしたことのあるガイドさんにお会いした。今年の尾道の夏はかなりじめじめした夏であったとお話をされていた。
 ロープウェイ山麓駅から、御袖天満宮に向う。
 参拝の後、昨日まで向東八幡神社でお世話になったお礼と、今回持参している御朱印帳に御朱印をいただきたいと思い、社務所を尋ねると宮司様は御留守とのことで、御朱印は半紙に押したものはあるが、帳面には...とのことであったので、昨日までの御礼のみ言伝を頼み、御袖天満宮を後にした。
 少々喉も乾いて来たので、尾道商店街の、尾道浪漫珈琲で一休みした。朝食をとっていなかったので少々お腹も空いていたので、ピザトーストと、コーヒーのモーニングセットを注文した。少し落ち着かせていただき、尾道市街を歩く。
 時間を見ると、11:30である。14:00に広島空港でレンタカーを返却せねばならないので、13:00には尾道を立ったほうがよいであろう。
 昼食をとることにし、暖談さんに向った。少々時間をかけ、お好み焼きをいただいた後、お茶をいただき、次回は年明け2月頃尾道を訪ねる予定であることをお上さんにお話して、席を立った。

蘇和稲荷神社

蘇和稲荷神社
 
福本渡船フェリー乗り場桟橋

福本渡船フェリー乗り場桟橋
尾道小路

尾道小路
艮神社

艮神社
 
千光山より 曇り...

千光山より 曇り...
御袖天満宮へ

御袖天満宮へ
御袖天満宮にて

御袖天満宮にて
  暖談さんで昼食

暖談さんで昼食

帰路

 尾道駅前の港屋さんの駐車場で車に乗り込み、山陽自動車道を使い、空港近くのガソリンスタンドで給油し、ニッポンレンタカーに向った。レンタカー返却時に総走行距離を見ると、594.1Kmであった。
 空港でチェックインし、預け荷物カウンターを訪ねる。仙台までの飛行機はIBEXの運行で通常のANAの機材に比べて小さい。その為持ち込み荷物も一般のANAのそれに比べて小さく、今回のカメラ機材の入ったバッグは範囲外となってしまうのである。復路、羽田空港で、割れ物として預かってくれることを教えてもらっていたので、相談してみると、プラスチック製のケースに機材の入ったバッグをおさめ、梱包材をつめ、割れ物扱いで仙台まで運んでもらえることとなった。
 手荷物検査を済ませ、待合ロビーに入ると、仙台行は到着機材遅れの為15分遅れて出発と掲示されていた。
 仙台へは、16:30到着予定であったが、10分程遅れて16:40頃の到着となった。
 遅れはしたものの、空港からのアクセス鉄道へのアクセスは大変良く、17:40頃には自宅に着くことができた。


おわりに

写真を送付しました 今回の旅では、宮司様はじめ宮司様の御家族、神職の皆さん、そして青年部の皆さんのおかげで、2日間を通して西の町の祭を間近に見ることができた。非常に貴重な経験をさせていただいたと思っている。関係者の皆さんには大変感謝している。邪魔になってしまったのではないかと少々心配しているが...。
 当日撮影させていただいた写真は、先日のことであるが、やっと送付させていただいた。御笑納いただければ幸いである。
 さて、今回の旅では小生の地元の祭にはない独特な仕切り方や風習を肌で感じることができた。また向東八幡神社の青年部の皆さんのパワーにも圧倒されるものがあった。最近小生の地元の祭は残念ながら寂しくなってきている。価値観が多様化しているので、仕方がないことなのかもしれない。しかし、皆で祭をもりあげ、そして本当に楽しんでいる皆さんがいるのである。このような結束力や行動力は大変羨ましく感じざるおえない。
 それから、直会の席で、向東八幡の宮司様と、御袖天満宮の宮司様が話して下さったことが思い出される。神事の進め方のお話になった時に、「早くやろうと決めたんです。」と言われた。これはもちろん、手を抜いたり、はしょったりして早くごまかすというわけではなくて、きちんとやらなければならないことはやったうえで早く式次第を進めよう、つまり”スムーズにやる”ということを目標にしているということをお話して下さった。「そのためにはあらゆる手を尽くします。」とも言っておられた。最近の小生を振り返ると、特に仕事に関してこのような努力をしていたであろうか。忙しい、忙しいとばかり言い、それが慢性化し、効率よく進めるための工夫を怠っていたのではないか。何気ない会話の中に重要なアドバイスをいただいたような気がしている。

 お許しいただけるのであれば、また次回の例祭にもお邪魔させていただきたいと思う。今度は何か少しでもお手伝いをさせていただきたい。
 尾道では、11月初旬にベッチャー祭が開かれる。巡拝記を綴っている今、このベッチャー祭が終わったころである。ベッチャー祭が終わると、年越しの準備が始まるとお世話になった神職さんが言っておられたことを思い出す。これから忙しくなる時期、皆さまにおかれましては、お体をご自愛の上、お過ごし下さいますように。

 
 
追記

 今回向東八幡神社様からいただいて来た、神饌のお餅とお下がりのお供え餅は、正月には少々早いのであるが、雑煮に入れ美味しくいただいた。焼きハゼが手にはいらなかったので、だしは鳥だしとなってしまい、完璧な仙台雑煮とまではいかなかったが、イクラものせ、仙台風雑煮としていただいた。
 また、お分けいただいた、オハケ神事で用いられた貴重な麹は現在培養中である。経過は何らかの形で...。



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