2009.8.1〜2009.8.2
ねぷたまつりの夜
岩木山神社、(高照神社)、(善知鳥神社)、(諏訪神社)、(蕪嶋神社)、(櫛引八幡宮)、(潮山神社)


はじめに

 例年であれば、7月の海の日を含んだ連休に旅の友人小林氏と夏山登山を行っているのであるが、今年は時期を少し後ろにずらした。
 いつの段階で、こうしようと決めたのかは忘れてしまったのであるが、弘前を訪ね、岩木山の頂を目指した後に、弘前ねぷたまつりを見物しようということになったのである。
 今回の旅行地は東北ということもあって、小生が計画や宿の手配等を行うこととなった。
 また、小林氏は田酒という日本酒を購入したいとのこと。確かに入手は難しい酒ではあるが、事前に特約店に注文しておいたりインターネット等の通信販売では求めることはできる。しかし、現地を探して、実際にお店の方にお話しを伺いながら購入することに小生達は意義を見出しているので、こちらの下調べも小生が引き受けることになった。
 今回は8月1日(土)、8月2日(日)の2日間で予定を組むことになった。
 5月に入り、決行予定日の3カ月前となった。まずは弘前のホテルを予約した。少々早い時期であるが、ねぷたの時期であるので、早期予約が重要だと考えたのである。ネットで調べると、案の定満室のホテルが多かったが、弘前東栄ホテルを格安で2部屋おさえることができた。祭の時期かつ、あまりにも安いので、間違いではないかと思い、後日予約の確認を行った。
 小林氏は、8月1日早朝仙台着の高速バスの予約を予約開始日可能日に行った。
 概略スケジュールとしては、
 8月1日
 小林氏と早朝仙台駅で待ち合わせ、弘前に移動し、岩木山神社参拝と岩木山登山。
 田酒を探しつつ弘前市内散策。
 夜にねぷた見物。
 8月2日
 青森善知鳥神社、諏訪神社参拝後、八戸へ移動し、ウミネコの繁殖地で有名な蕪嶋を訪ね、蕪島神社参拝、そして櫛引八幡宮に参拝し、小林氏から事前にリクエストのあった、潮山神社に参拝し、帰路につく。
 というものである。
 移動には、小生の自家用車を使用する。高速道路、および山道も走ることとなるので、フジ丸(インプレッサ)を選択した。
 期間中は、青森ではねぶたまつりがあり、八戸では三社まつりと、お祭ラッシュであるので、車の流れが滞る可能性があり、計画通り旅程が進まないことも考えられた。


7月31日(出発前日)

 この年、この時期になってもまだ梅雨が明けない。
 現地の天気が心配で、会社でも何度となくインターネットで天気予報を確認した。弘前の天気は曇りとなっている。とりあえず祭の日は、天気はもってくれそうだが、ここのところの天気予報はまったく当てにならない。
 天気が心配なまま出発前夜を過ごした。


8月1日

岩木山 4:10起床し、フジ丸に撮影機材その他荷物を詰め込み、4:45に出発した。この時点の仙台の天候は曇りである。
 5:00小林氏と仙台駅で合流。バスの到着が予定より15分ほど早かったようだ。早めに待ち合わせ場所に到着していて正解であった。途中定食屋”半田屋”で朝食をとり、仙台泉ICから東北自動車道に乗り、第1の目的地と定めた岩木山神社に向かう為、弘前大鰐ICを目指す。
 途中、水沢→北上金ヶ崎間で事故(正確には、その前でもう1件事故に遭遇)の為渋滞、その為、水沢ICで一旦一般道に下り、再び北上金ヶ崎ICから高速に戻るという事態となり、予定より1時間30分から2時間程度時間をロスすることになった。

 高速道路から下りてからのドライブは大変順調で、心配された天気も問題ないようだ。遠くには岩木山も見える。


岩木山神社

 岩木山神社への到着は、11:30を回ってしまった。
 拝殿にて参拝後、楼門前の守礼授与所へ行き、お守りをお受けした。以前岩木山神社の御朱印はいただいていたのであるが、御世話になっている神社様や、思い入れのある神社様の御朱印を集めている御朱印帳に、この場で御朱印をいただこうかと考えたが、岩木山登山終了後にさせていただくことにした。このことを授与所におられた女性にお話すると、授与所は5時までですがと心配そうな顔をされながらお話になられた。岩木山神社から岩木山頂上まで4時間程かかるので、下山した頃には授与所が閉まっているとお考えになられたようだ。今回は、ねぷた観光を考えていたのであまり体力を消費するわけにはいかない為、車で津軽岩木スカイラインを用いて、八合目駐車場まで登ってしまう予定でいた。その旨を、「おじさん達は体力がないので、車で上れるところまで上ってから頂上を目指しますから時間的には大丈夫だと思います。」と冗談をまじえつつ、あえて仙台なまりでお話すると、少々ツボをついたのか、お笑いになられ、また観光ということをご理解されたらしく、弘前や青森観光について、しばし手を休めてお話をして下さった。

鳥居の遠く向こうに岩木山

鳥居の遠く向こうに岩木山

天気は上々である。
参拝後、岩木山頂上を目指す。
岩木山神社楼門

岩木山神社楼門

楼門の前は、
向かって左側が守礼授与所、
向かって右側が社務所である。

楼門前、あるいはこの奥の中門前を
左に進むと岩木山登山口となる。
 
禊所

禊所

勢いよく水が流れ出ている。
柱を下っている姿勢の狛犬

柱を下っている姿勢の狛犬

楼門前の狛犬である。
左下写真の狛犬と対になっている。
柱を登っている姿勢の狛犬

柱を登っている姿勢の狛犬
北門鎮護

北門鎮護

日本の最北を守る役目を担ってきた。
岩木山神社拝殿

岩木山神社拝殿
北門鎮護と掲げられた中門

北門鎮護と掲げられた中門


岩木山登山、岩木山神社奥宮参拝

 津軽岩木スカイラインは、全長9.8Kmの区間に69ものカーブが連続する山道である。久しぶりにフジ丸のアクセルを踏み込み、気持ちよく流すことができた。
 八合目駐車場に着き、ここから登山を開始してもよいし、リフトを使って9合目まで登ってそこから登り始めてもよい。選択肢は2つである。ここから直接登り始めても下山には十分時間はあったが、時間をロスしたことにより、気持ち的に無理をしてしまうのではないかということも懸念されたので、リフトにて9合目まで登ってしまう道を選択した。
 リフトを下りると、一旦下り、そこから岩場の上り坂が続いたが、体力的にかなり余裕があったので、楽に頂上に到達することができた。
 岩木山神社の奥宮に参拝後、しばし頂上を散策したり、下界を眺めて過ごす。山頂を吹き抜ける風が大変心地よい。
 以前岩木山登山を行った時には、頂上に神職の方がおられ、登拝印をいただくことができたのであるが、この日は居られなかった。 心配された天候であるが、曇りの予報も、良い意味で外れ、晴れてくれた。遠くの山々や、津軽海峡をも見渡すこともできた。

津軽岩木スカイライン終点

津軽岩木スカイライン終点

岩木山8合目標高1247m地点。
まだ登山は始まったばかり

まだ登山は始まったばかり

岩木山鳥海噴火口
標高1470m地点。
 
もうひとふんばり

もうひとふんばり

頂上までガレ場が続く。
頂上にて

頂上にて

標高1625m。
奥宮の眼下にはパノラマが広がる

奥宮の眼下には大パノラマが広がる
奥宮に参拝

奥宮に参拝
頂上にて

頂上にて
下界を眺める

下界を眺める



柳田とうもろこし店ゆでとうもろこし 下山し8合目に戻ったころ、昼食をとっていなかったので、少々お腹が空いてきていた。
 津軽岩木スカイラインから岩木山神社に向かう途中で、柳田とうもろこし店に立ち寄り、ゆでたとうもろこしを求めその場でかじりついた。
 往路、津軽岩木スカイラインに向かう際、このお店は目に入っており、下山時立ち寄ろうと考えていたのである。
 とうもろこしは大変甘く、実も柔らかく美味しかった。
 予定では、岩木山神社に再度参拝し、御朱印をいただくつもりであったが、この日は参拝客も少々出ており、良い写真もあまり撮ることができないであろうと思い、翌朝早い時間に再度参拝して、御朱印をいただくこととし、早めにホテルにチェックインして、地酒、田酒を探しがてら弘前の街を歩いてみることにした。


弘前市街散策

 ホテルに向かう途中で寄ることのできる酒屋には立ち寄って、田酒を探したが、見つけることはできなかった。話を聞くと、入荷数が少ないので注文しておく必要があるようだ。ただ、居酒屋等へはかなりの数下ろしている酒蔵さんらしいので、飲むことはできるとの情報はいただくことができた。
 この夜お世話になる弘前東栄ホテルは、土手町、ねぷた会場のすぐそばの大変よい立地のホテルである。チェックインは16:00少し過ぎであった。一旦荷物を部屋に置き、”酒屋リスト”を頼りに田酒探しをしながらねぷたのコースを下見することにした。酒屋リストは、弘前出身の会社の後輩に田酒が手に入りそうな店をリストアップしてもらったものを持参していたのである。
 探し始めて2軒目の、柳田さんに入ってみる。田酒を見つけることはできなかったが、一応お店におられた女性に尋ねてみると、陰のほうから本日入荷したんですよと、田酒を出してきて下さった。幸運にも田酒を購入することができた。お店を見回すと、田酒と入った一号徳利と御猪口を見つけたので合わせてこちらも購入。良い土産もできた。後輩君に感謝である。
 我々が観光客であることはすぐに分かったのであろう、今日は晴れてよかったですねと言いながら、購入した品物丁寧に包み手渡して下さった。
 さすがに一升瓶を抱えたままねぷた見物というわけにはいかないので、一旦ホテルに戻り戦利品を置くことにした。

酒の柳田さん

酒の柳田さん
宿命のライバル

宿命のライバル

撮影しとうとすると風にゆれて、
こちらを向いてくれない。
田酒

田酒

今回の旅の戦利品である。



ねぷた見物

 18:00に小林氏と待ち合わせをして、ホテルを出た。
 ねぷたが終わってから一杯やろうという話はしていたのであるが、少しお腹に何かいれておこうということになり、道に並ぶ屋台で軽いつまみを買い、お腹を満たした。軽いつもりではあったが、案外お腹がもたれた....。
 さて、どこでねぷたを見ようか。ねぷたのコースの両脇は、椅子が置いてあったり、テープが張ってあったりと場所取りが早い時間からなされているようで、撮影のためのベストなポジションを得ることは難しいかと思われた。が...、ひょんなことから、知り合い(と言ってよいかは分からないが)ができ、非常によいポジションだけではなく、コース内に入りこみ撮影しても黙認していただくことができることとなった。”彼女、彼等”には大変感謝である。
 弘前ねぷたの特徴は、大きな扇型の台の表には三国志や水滸伝等を題材とした武者絵が描かれており、これが描かれている面が表で鏡絵、そして裏側には美人画が描かれておりこちらを送り絵と呼ぶそうである。

号外?

号外?

参加ねぷたの新聞をいただいた。
 
ねぷたのはじまり

ねぷたのはじまり
勇壮な武者絵が描かれている

勇壮な武者絵が描かれている
数人で引き回す小さなねぷたもある

数人で引き回す小さなねぷたもある
表の絵は鏡絵

表の絵は鏡絵
後ろの絵は送り絵

後ろの絵は送り絵

目の前を通り過ぎる美人画は
なんとなく寂しげにも思える。
 
絵柄は遠くからでもはっきりわかる

絵柄は遠くからでもはっきりわかる
中には立体的なねぷたもある

中には立体的なねぷたもある
幼稚園のねぷた

幼稚園のねぷた

地域中心で、幼稚園などのまとまりで
参加している団体もある。
女性陣もなかなか勇ましい

女性陣もなかなか勇ましい

男性以上に女性陣も元気である。
途中給水所も設けられている

途中給水所も設けられている
どのねぷたも力が入っている

どのねぷたも力が入っている


 途中雨が降り、場合によっては大雨になったりと天気は荒れていたが、ねぷたは休止されず、続行されており、"彼女"達も奮闘している。小生もせっかくの機会であるので、雨中も撮影を続けた。
 祭に参加している男衆、女衆、そして子供たちも、雨などまったく気にせず、「ヤーヤードー」の掛け声もむしろ元気になっているようだ。ものすごい力を感じ、小生も雨宿りしようなどということは考えられなかったのである。
 ”彼女”達から聞いた話であるが、今年のねぷたは最多82台の参加だそうだ。また、弘前のねぷたは、企業が中心に参加しているのではなく、地域が中心となって参加しているのだそうだ。この不況なのにもかかわらず、地域が結束し、頑張って参加しているのだ。本当に皆東北の短い夏を楽しんでいるのだ。多少の雨で中止になどされたくないのであろう。

途中雨となった

途中雨となった
雨が降ろうが祭りは続く

雨が降ろうが祭は続く
沿道の観衆も立ち去る気配はない

沿道の観衆も立ち去る気配はない
 
雨の中、威勢のよい太鼓の音が響く

雨の中、威勢のよい太鼓の音が響く

この太鼓を打ち鳴らしているのは
女性陣である。
 
雨中奮闘中

雨中奮闘中

お疲れさまです。
雨対策

雨対策

ねぷたにビニールがかけられている。
大きなねぷた

大きなねぷた

電線の下をくぐることができるよう
仕掛けがなされている
 
雨の中でも子供建は元気だ

雨の中でも子供建は元気だ
こちらも子供たちが元気に引っ張る

こちらも子供たちが元気に引っ張る
御囃子は生演奏である

御囃子は生演奏である
ヤーヤードー

ヤーヤードー

雨が降ろうが、「ヤーヤードー」の
掛け声、太鼓の音は止むことはない。
こちらもかなり巨大なねぷた

こちらもかなり巨大なねぷた

 雨に降られたのは残念であったけれども、本当に楽しい時間を過ごさせていただいた。機会があったらぜひまたこの祭を訪ねたいと思った。

 ねぷた終了後、ホテル1Fの郷土料理「あば」で飲み、そして食べた。次の日もあるので、そんなに飲んだつもりはないのであるが、何を話したかはなぜか思い出せない。しかし非常に楽しかったことは覚えている。そしてお会計もかなりお安かったことも。
 この日は車でそれなりの距離を走ったし、かなり楽だったとは言え、山にも登った。そしてねぷた見物でもじっとはしていられなかった。かなり疲れていたのであろう。


8月2日

 6:15起床。窓の外は曇りである。7:10にチェックアウトし、目的地を岩木山神社にセットして車を走らせる。昨日往復している道なので、迷うことはない。7:35頃ホテルから約20分程で岩木山神社に到着した。


岩木山神社

 まだ朝も早いので、鳥居前の土産物屋さんは閉まっており、昨日小林氏が買い食いしていたアイスクリームのおばちゃんもまだ居ない。
 鳥居をくぐり、拝殿を目指す。まだ朝早いので、参拝客もまばらであり、守礼授与所もまだ開いてはいなかった。
 まずは拝殿前に進み参拝し、守礼授与所が開くまでの間境内を散策した。
 8:00頃、守礼授与所を開く為、神社の女性が来られたようだ。準備が整うのを待ち、御朱印をお願いすると、昨日お話をお聞かせ下さった女性が対応して下さった。授与所は8:00には開けるようにしているとのことであった。
 この頃になると、登山者や、参拝者もだいぶ拝殿方面を目指すようになっていた。彼らと挨拶を交わしながら車に戻った。

天候は曇り岩木山は見えず

天候は曇り岩木山は見えず
 
人気のない楼門

人気のない楼門
中門

中門
岩木山神社拝殿

岩木山神社拝殿
 
登山道入り口

登山道入り口
守礼授与所が開かれる

守礼授与所が開かれる

準備が終わるのを待ち、
御朱印をお受けした。
守礼授与所前にて撮影

守礼授与所前にて撮影

楼門を撮影
守礼授与所前にて撮影

守礼授与所前にて撮影

社務所へ続く石段



高照神社

高照神社拝殿 岩木山神社の駐車場にて、次の目的地である、青森の善知鳥神社をNaviにセットして車を走らせると、高照神社の看板が目に入ったので立ち寄ることにした。宝刀展が開催されているようである。
 高照神社は、弘前4代藩主信政が神式で埋葬された所であると説明が記されていた。
 まだ朝早かったせいか、境内には人影が無く、また、宝刀展が開催されているらしき宝物館も閉ざされていたので、参拝のみさせていただき、高照神社を後にした。


 途中朝食をとり、青森市内に入る。青森ねぶたはこの日8月2日から開催とのことで、ねぶたのコース上の沿道は午前中のこの時間(10:00過ぎ頃)から、テープや折り畳み椅子が置かれ、既に場所取りがされていた。


善知鳥神社

 善知鳥神社はねぷたのコース、青森市街の目抜き通りの1,2本海よりの新町通沿いに鎮座していた。
 到着は10:20分頃で、境内横の駐車場に車を停め、早速拝殿に向かう。
 御近所の方であろうか、親子で池を覗いている姿や、お宮参りであろうか、1家族が神社に参拝にこられていたが、街中のねぶたの様子に比べれば非常に静かな一角である。
 拝殿に向かい参拝後、授与所にて御朱印をお願いした。明らかに他県からの参拝者であることがお分かりになったのであろう、ねぶたのお話をお聞かせくださったり、ねぶたを見物したいのであるが、残念ながらこの日仙台に帰らなければならないという話をすると、であれば、来年も是非この地を訪ね、ねぶた見物をして下さいと、来年の暦を引き出し、ねぶた開催のスケジュールと合わせ調べて下さったりと、お仕事の手を休め、お付き合い下さった。
 弘前ねぷたまつり、青森ねぶたまつりの日程は毎年開催期間が決まっているので、予定は立てやすいのでぜひ調整してみたいと思う。

善知鳥神社参道

善知鳥神社参道
善知鳥神社拝殿

善知鳥神社拝殿
善知鳥神社境内にて

善知鳥神社境内にて
善知鳥神社境内にて

善知鳥神社境内にて

こちらの神社にお勤めの女性に、
シャッターを押していただいた。



諏訪神社

諏訪神社拝殿 善知鳥神社から車で5分程度走ったであろうか、堤川沿いの諏訪神社に着いた。
 拝殿では、祈祷の予約が入っているらしく、神職の方が準備されておられた。参拝し、拝殿の中をよく見ると、イルカのねぶたが目に入った。授与所にて御朱印をお願いしている間、神社の女性にイルカについてお聞きすると、諏訪神社は、昔は今の位置よりもっと海沿いに鎮座しており、祭事の日にはイルカが群れをなしてお参りに来たという、伝説を話して下さり、御由緒書きを手渡して下さった。


 みちのく有料道路を使い、ウミネコの繁殖地で知られる蕪嶋を目指す。途中霧雨、雨、曇りと天候がころころと変わる中を車を走らせた。


蕪嶋神社

 蕪嶋神社前に着くと、鳥居に沢山のうみねこが止まっている。鳥居前では地元の高校生がボランティアでガイドをしてくれていた。ウミネコの話などずいぶん勉強されているようで、恥ずかしそうにしながらも、尋ねると色々と教えてくれた。
 鳥居をくぐり、参道である石段を上る。石段脇の金網にはウミネコが沢山止まっており、観光客なれしているのか、カメラを向けて近付いても逃げようともしない。ウミネコの写真をとりつつ拝殿を目指す。石段を上りきると、蕪嶋神社の拝殿が直ぐに目に入った。参拝客というよりは、ウミネコ目当ての観光客で境内はにぎわっていたので、人気(ひとけ)のない拝殿まわりの写真を撮影するのには少々苦労した。
 参拝後、授与所にて御朱印をいただいた。その間授与品を見ると、蕪嶋だけに、かぶあがりひょうたんお守りなど”かぶ”にまつわる授与品もあった。

蕪嶋神社にて

蕪嶋神社にて

地元の高校生がボランティアで
ガイドを引き受けてくれる。
ウミネコ

ウミネコ

小さいうちは灰色をしているとのこと。
ウミネコ

ウミネコ

観光客なれしているのか、
近寄っても逃げようとしない。
 
蕪嶋神社拝殿

蕪嶋神社拝殿
しめ縄とウミネコ

しめ縄とウミネコ
蕪嶋神社遠景

蕪嶋神社遠景


 途中給油し、八戸市街を抜けて櫛引八幡宮を目指す。ちょうど八戸三社まつりの時期であったためか、幹線道路は混みあっていた。


櫛引八幡宮

 14:30少し前、櫛引八幡宮に到着した。雨は降っていなかったが、曇り空で周囲は少々暗い。
 参拝後、少し散策して社務所にて御朱印をいただいた。社務所におられた女性に御朱印をお願いすると、直ぐに筆を握られ対応いただくことができた。
 櫛引八幡宮には、国宝館があり、赤糸威鎧などが所蔵されているので見学をしたかったところなれど、今回は見送り、また別の機会に参拝させていただいたおり、見学させていただくことにした。この日は天候が今一つぱっとせず、曇り空の下の社殿撮影となってしまったので、再度参拝させていただくことをこの時点ですでに考えてしまっていたのである。

櫛引八幡宮参道

櫛引八幡宮参道
櫛引八幡宮拝殿

櫛引八幡宮拝殿
 
櫛引八幡宮拝殿

櫛引八幡宮拝殿
正門

正門
社務所前より

社務所前より

向かって左手が社務所
向かって右手が国宝館である。
御朱印をいただく

御朱印をいただく



潮山神社

潮山神社拝殿 小林氏の旅の目的の一つである、潮山神社に参拝すべく、車を走らせると途中雨となった。櫛引八幡宮から車を走らせること約1時間、少々迷いながら潮山神社に到着した。
 拝殿は車を停めた場所から木々に囲まれた参道を進んだところに建っていた。
 付近にはだれもおらず、参拝のみさせていただくこととなった。



帰路仙台へ

夕食:冷麺と前沢牛の牛丼セット 16:00少し前、八戸自動車道に乗り、仙台を目指す。途中大雨の中の走行となり、50Kmの速度制限の標識が見える。東北自動車道に入り、盛岡付近に到達した頃雨は小降りになってくれた。
 前沢SAに入り、夕食をとる。小生は冷麺と前沢牛の牛丼セットを注文。遅い朝食であったとは言え、昼食抜きであったのでここでやっとお腹が満たされた状況であった。
 小林氏は、仙台駅前発のこの日最終の深夜バスで東京に戻る予定であったので、仙台駅まで小林氏を送り、ここで別れることとした。
 ここから自宅までの移動は夜でもあるので数分である。自宅への到着は20時50分頃。総走行距離は920.3Kmとなった。



最後に

 今回の旅では、高速道路上で事故渋滞に巻き込まれたり、祭途中で雨に降られたりと、通常であればこれらは旅の苦い思い出の一つとなるところなのであろうが、そのアクシデントのおかげで多少の計画変更は発生したけれども、登山や祭を、違う方向から楽しむことができた。見知らぬ土地で地元の皆さんと接する機会を多く持つことができたことも、良い旅となったと感じている理由の一つであろう。
 来年の夏山登山はどうするか。毎年小林氏との夏山の旅を終えるとすぐに来シーズンの夏山の旅の検討が始まる。小林氏はまだ仙台七夕を見物したことがないと言う。この時期に合わせて宮城あるいは宮城県近県の山に登るか、または、別の時期にどこかの山に登るか。また時間をかけて考えたいと思う。



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