2008.10.23〜2008.10.26
安芸の宮島
厳島神社、(向東八幡神社)、大山祇神社、(大山神社)


はじめに

 安芸の宮島へは、カミさんと訪ねることにしていた。だいぶ前からカミさんは、安芸の宮島に行きたいと言っていたのであるが、なかなか行動に移せずにいた。
 今年はこの安芸の宮島、厳島神社への参拝を実現すべく早くから手をうっていた。こういうものは決めの問題だけであるので、まず日にちを確定させた。暑くなく、また寒くもない時期、そして連休等を避け、10月23日(木)から10月26日(日)の3泊4日。宮島に1泊し、尾道に2泊することとした。
 航空券は7月中に予約を入れて確保し、ホテルも同時期に予約した。以前尾道の暖談のおかみさん(山崎さん)に、「こういう時にはよいところに泊らなくっちゃ」と言われていたので、少々贅沢して、宮島では錦水館の、厳島神社の大鳥居が見える部屋を予約した。
 旅行の数週間前には、尾道の暖談さんに電話を入れ、今度はカミさん連れで伺うことも伝え、また、ガイドブックも買占め、準備は万端整ったかのように思えた。
 が...。
 旅立つ10日前から東京に出張になった。簡単に片付くはずであったが、1日伸び、2日伸び...。しかし奇跡は起こるもので、出発前日の10月22日の16:00に課題が解決し、憂いなく旅立てることとなった。


10月23日

 10:00頃、カミさんの車に旅行荷物を積み込み、飛行場に向かった。ラッシュ時間を過ぎていたので、特に混雑もなく空港に到着することができた。
 チェックインを済ませ、土産物屋を覗く。今回は前日まで出張であったため、カミさんと土産物を事前に選ぶことができなかったので、旅先でお世話になる皆さんへのお土産は、空港で調達することになったのである。しかし...。かなり持って行きつくした感があり、選択には苦労させられた。
 トランクに土産物を詰め込み、トランクを預け、手荷物検査を受け出発ロビーへ。この際、これまでとしきたりが異なっていることをカミさんに伝えるのを忘れており、出発ロビーに入るまでの一連の手続き作業にカミさんはかなり戸惑ったようだ。
 飛行機は12:05発のANA801、仙台発の広島便である。少し前までは、時間を有効に使うことのできる時間帯で運航していたのであるが、旅行者からみればなんと時間的によろしくない運行ダイヤになってしまったのであろうか。広島到着は14:00近くとなってしまうので、うまく計画を立てないと、初日は移動のみになってしまう。
 このようなこともあり、この日は広島空港でレンタカーを借受けて、すぐに宮島桟橋に向かい、宮島に渡ってしまう。そしてホテルに荷物を預けた後に、残された時間を散策にあてるつもりであった。
 幸い飛行機は遅れることもなく、広島空港に到着し、レンタカーもスムーズに借り受けることができた。
 ここで、少々問題が発生していた。小生のトランクの伸縮ハンドルが壊れてしまったのである。つまり旅行中引っ張って歩くことができないのである。今回は自動車移動が多いので、大きな問題にはならないかもしれないが、今後のことを考えると、帰仙後新しいものを調達せねばならないであろう。(5年程度は使ったであろうから、限界がきたのかもしれない。)


宮島へ

宮島へ向かうフェリーより 広島空港近くのマツダレンタカーを出発し、高速道路を西に向かって走らせていると、雨が降ったり、止んだりを繰り返している。残念ながら、初日は雨は避けられないようだ。
 宮島口に着き、駐車場に車を預け、これから宮島口からフェリーに乗船する旨をこの日お世話になる錦水館に連絡を入れた。錦水館さんからは、事前に宿泊確認の連絡をいただいており、この際、宮島口に着いた際に連絡をすれば、宮島フェリーターミナルまで車で迎えにきてくれるとのお話をいただいていたのである。
 フェリーに乗船する。この時何も考えず、駐車場に近かった船、宮島松大観光船に乗船した。しかし、これは失敗で、宮島に渡る際にはJRの宮島連絡船を使うべきである。これは、宮島連絡船は宮島に向かう航路の場合、厳島神社の大鳥居前を横切って宮島に向かうのに対し、宮島松大観光船は直接宮島フェリーターミナルに向かってしまうので、大鳥居は遠くにしか見ることができない。写真が趣味の小生にとっては大変残念な結果となってしまった。下調べはしたつもりであったが、ここまで調べつくすことができなかった。  フェリーターミナルに着くと、錦水館の方が迎えてくれ、車でホテルまで。残念ながら雨が落ちている。車窓から雨の宮島を眺めることになった。
 ホテルに着くとすぐに部屋に通していただけた。部屋で一息入れながら、チェックイン手続きを済ませ、ホテルの施設の説明や、宮島のことを伺った。パンフレットの冊子を見ていると、夜に屋形船で海から大鳥居をくぐり参拝という一文が目に入った。聞いてみると、人数に余裕があるので、申込可能とのことだったので、申し込むことにした。この日の満潮は17:49で、大鳥居の下を船でくぐることができる日とのことだ(潮の状況によっては、鳥居の下をくぐることが出来ず、周遊のみとなる日もあるとのこと)。
そして、この参拝が終わった時間に合わせて夕食をお願いすることにした。
 楽しみにしていた、部屋からの眺めは、素晴らしいもので、対岸と宮島を行き来するフェリーの様子や、そしてなにより左手には海上にそびえる、厳島神社の大鳥居を見ることができた。雨が落ちていたのは少々残念であったが...。
 部屋のテーブルの上には、満潮、干潮の時刻が記された資料も置いてあった。これによれば、翌日12:13、干潮とのことだ。この時間に神社に向かえば、大鳥居まで歩いて行くことができそうである。明日は天気が回復することを願うだけである。


厳島神社

 ホテルで大きな黒傘を借り、カミさんと連れだって厳島神社を目指した。数分で参道の鳥居に辿りつき、その鳥居をくぐると右手(海側)に大きな厳島神社の鳥居を望むことができた。ここでは観光客がみな記念撮影をしていた。小生達も例にもれず、参拝に来られている方にシャッターを押してもらった。
 この位置から左手を見ると、厳島神社の社殿群が目に飛び込んできた。とうとう厳島神社に参拝することができたという思いが込み上げてきた。
 参拝入口前で、拝観料をお納めし、社殿群の中へ。回廊を少し進むと、客神社があり、まずそこで参拝。少し進み、左手を見ると、鏡池の向こうに五重塔が見えた(といってもこの時は水が満ちており、鏡池は見ることはできなかったのであるが...)。つきあたりを右に曲がり東回廊を進みながら海側を見ると、高舞台の向こうに火焼前(したさき)、その向こうに大鳥居を望むことができた。はじめに拝殿で参拝した後、高舞台横を通り、火焼前へ。そこから大鳥居を見つめた。そして、能舞台、反橋を見学し、出口へ。この日は夕刻近くとなり、薄暗い中、かつ雨の中の参拝であったので、ざっと流しての参拝となったが、明日小生は朝一番で参拝し、その後、三度(みたび)カミさんと参拝することにした。

厳島神社大鳥居 厳島神社社殿群 厳島神社社殿群入り口
厳島神社大鳥居

厳島神社の大鳥居と対面
厳島神社社殿群

大鳥居から、海沿いを歩くと、
右手に社殿群が目に入ってきた。
 
厳島神社社殿群入り口

拝観料をお納めし、入口より、
東回廊を進む。
東回廊より本社拝殿方面を望む 客(まろうど)神社 高舞台と祓い殿
東回廊より本社拝殿方面を望む 客(まろうど)神社

東回廊を進むと、
右手に客神社本殿。
 
高舞台と祓い殿

高舞台の奥が、拝殿、
そして、その奥が本社本殿となる。
大鳥居方面を望む 五重塔に夕闇がせまる 厳島神社社殿群出口
大鳥居方面を望む

火焼前(したさき)、そして、大鳥居
夕暮れの宮島もまた幻想的である。
五重塔に夕闇がせまる

あたりはだいぶ暗くなってきた。
厳島神社社殿群出口

東回廊から入り、西回廊から出るのが、
参拝コースである。


海からの厳島神社参拝

 厳島神社から離れ、ホテルに戻る途中、町家通りを歩いた。昼食をとっていなかったため、少々小腹が減っていたので、穴子まんなる饅頭を食してみた。穴子と言えば、穴子なのかもしれないが、肉まんのようなもので...。  さて、辺りは暗くなってきた。楽しみにしていたイベントの一つ屋形船による厳島神社への海からの参拝である。
 ホテルの車で、船着場まで送っていただき、屋形船に乗り込んだ。この日は潮位があったので、船で鳥居の下をくぐることができるとのことだった。
 屋形船の中では、宮島、厳島神社の歴史を年配のガイドの方が色々と説明して下さった。この中で忘れることができぬ説明は...。  厳島神社の大鳥居は、歴史上何度か再建されたとのことだった。遠くない近い将来、この大鳥居も終焉を迎えることになる。この大鳥居の支柱は楠木であるが、この大鳥居を組上げるだけの大楠木はもうどこにも存在しない。これが一番の問題であるとのことであった。
 船は進み、大鳥居の下をくぐった。念願であった、海から厳島神社に参拝することができた。船に乗っている時間は1時間にも満たなかったと思うが、大変神秘的な経験をすることができた。

宮島参拝遊覧船 これより鳥居をくぐり参拝する 厳島神社大鳥居
宮島参拝遊覧船

夜の厳島神社を周遊し、
海から参拝できる。
これより鳥居をくぐり参拝する

船上にて二礼二拍手一礼。
このような経験はめったにすることは
できないであろう。
厳島神社大鳥居

何度か大鳥居の下をくぐっていただけた。
この写真は、社殿側から、
大鳥居をくぐった際に撮影したものである。


夜の宮島、そしてホテルにて

ホテルにて 屋形船から下船すると、ホテルの車が迎えにきてくれていた。その車で一旦ホテルまで戻ったが、夕食までには少し時間があったので、ホテル裏手の町家通りを流してみることにした。何を買うと決めたものもなかったので、ただぷらぷらと歩いてみた。丁度時間がそうなのか、ほとんどの店が店じまいをはじめていた。30分ほど散策して、ホテルに戻った。  ホテルでは自分の好きな柄の浴衣を借りることができた。大変リラックスすることができた。なかなかよいサービスである。そして20:00、待ちに待った夕食の時間である。カミさんと久しぶりにのんびりと料理に舌鼓を打ち、そして、お酒も楽しむことができた。
 写真はホテルの部屋からの夜景である。ライトアップした大鳥居を見ることができた。見ていて飽きることのない、なんとも神秘的な風景である。
 食事後、温泉をいただいた。少々塩気の多い温めのお湯は、疲れをとるにはちょうどよかった。男湯はほぼ小生の貸し切り状態であったのであるが、女湯は少々混み合っていたとのことだった。
 温泉から自室に戻ると、いつのまにか眠りに落ちてしまっていた。



10月24日

 厳島神社は、6:30から参拝できるとのことであったので、朝6:00起きし、一人で厳島神社を目指した。今日は天気は問題なさそうだ。


厳島神社(再び)

 大鳥居を撮影し、参拝入口前に向かおうとすると、すでに参拝入口には小学生の修学旅行の集団が並んでいる。また、遠くには参拝入口を目指して歩いている別の修学旅行の集団も見える。この状況をどうとらえればよいのであろう。先生達も大変であろうが、朝6時過ぎから引きずりまわされる小学生達は楽しいのであろうか...。などと考えつつ、人気がなくなるタイミングで写真をとりつつ厳島神社の2度目の参拝を終えた。カミさんには7:30までに戻ると言ってきたのであるが、少々まだ時間がある。厳島神社の出口から海岸沿いを歩き、清盛神社にも参拝し、ホテルに戻った。

早朝に     
早朝に

早朝に参道を歩く。
朝靄かかる社殿群

山々に朝靄がかかる。
今日は晴れそうだ

周囲が明るくなってきた。
こういう風景を見ることができるのも、
早起きしたからであろう。
 
     
高舞台と祓殿

修学旅行の集団が多かったが、
日中に比べればのんびり参拝できた。
反橋

反橋は現在は使用されていないとのこと。
回廊をはさみ、反対側は能舞台である。
清盛神社

厳島社殿群を出て、海沿いを歩くと、
清盛神社が鎮座していた。


ホテルにて

 ホテルに戻ると、カミさんの身支度もほぼ完了しており、朝食の会場に向かい朝食をとった。ご飯と海の幸中心の朝食をのんびりととった。
 ホテルのチェックアウトの際、荷物の相談をしてみると、この日一日、フロントにて荷物を預かってもらえるとのことであった。大荷物(トランク)をフロントに預け、2日目の宮島散策を開始した。


厳島神社(三たび)

 修学旅行のシーズンということもあってか、ウイークデーの午前中であるが、人は多かったが、よい天気のなかのんびりと厳島神社に参拝することができた。ちょうど潮が引き始めたところで、厳島神社を支える、通常水中にある柱が見えていた。その柱の改修を行っている様子を見ることができた。この重要な宝を保存し、後世に伝えていくことは並大抵のことではないのであろうと思った。
 拝殿にて参拝後、拝殿前の授与所で、御朱印をいただいた。持参した一の宮御朱印帳と、いこの厳島神社でも御朱印帳をお受けし、そちらにも御朱印をお受けした。男性の神職の方が筆を握られ、授与所におられた女性が御朱印を押して下さった。これで一の宮参拝も残すは阿蘇神社一社となった。

大鳥居 鏡池と五重塔 社殿群の改修工事
大鳥居

カミさんと参道を歩く。
天気が回復してくれた
鏡池と五重塔

鏡池は潮位が下がった時に現れる
丸い小さな池である。
神社創建時、
一夜にして出来たと伝えられている。
社殿群の改修工事

床下の改修工事の様子である。
文化遺産を後世まで残す為の、
重要な作業である。


弥山へ

 この日は大鳥居まで歩いて行く予定であるが、干潮は12:00頃であり、それまでは間があるので、弥山に登ってみることにした。
 厳島神社から5〜10分歩いたであろうか、土産物屋前で宮島ロープウェー・紅葉谷駅までの無料送迎バスが丁度出発を待っているところであった。ロープウェーの乗車券を購入し、バスで紅葉谷駅まで。ロープウェーは、スキー場の少人数乗りのロープウェーのようなもので、定員8人くらいの小さな乗り物が絶え間なく運航している。乗客もあまりいなかったようで、カミさんと2人で乗ることができ、眼下には原始林などの雄大な景色を望むことができた。途中、榧谷で大きめのロープウェーに乗り換え、獅子岩まで。
 この旅では、弥山頂上は目指さず、獅子岩展望台まで行くことにた。少々霞んでいたが、江田島や、能美島などの瀬戸内海の島々を眺めることができた。
 面白かったのは、30センチくらいの筒と、その下に、解説がかかれた看板が展望台に設置してある。これを覗くと、解説された、島や風景が見ることができるようになっていった。指をさしながら、「あれがどうだ、いやちがう、こっちだ。」といったことをしなくても、ピンポイントで所望の風景を見ることができるしくみである。単純であるが、非常に効果的なおもしろい試みだと思った。

小さなロープウェー
小さなロープウェー

眼下に少しだけ紅葉が見えた。
ロープウェーを乗り継ぎ、獅子岩へ。
獅子岩展望台からの眺め

写真は小黒神島
栗が頭を出した感じが面白い。


厳島神社の大鳥居へ

 ロープウェーを乗り継ぎ、紅葉谷駅まで戻り、送迎バスで厳島神社近くまで送ってもらう。時間を見ると11:30頃である。厳島神社社殿群近くから海を見ると、潮がひいており、沢山の参拝者が、大鳥居に集まっていた。
 小生達も鳥居を目指し、そして鳥居を歩いてくぐることができた。昨晩の船での参拝の時の説明を思い出しながらしばし鳥居を見た。形あるもの全ていつかは無くなるのであろうが、少しでも長くそびえていてほしいものだと思った。
 鳥居方向から真っ直ぐに社殿を見ることもできた。今回は宮島に1泊しているので、干潮、満潮による風景の移り変わりを楽しみながら厳島神社を見て回ることができた。カミさん連れのため、無理な計画は立てていなかったので、それもまた幸いしたようだ。

鳥居へ 山側から 鳥居の支柱
鳥居へ

潮位が下がったので、
厳島神社の大鳥居を目指した。
 
山側から

社額は、海側からのものと、山側のものは
別の文字が書かれている。
鳥居の支柱

非常に太い支柱である。
海側から 鳥居の支柱 厳島神社大鳥居
海側から

昨日はこの鳥居の下を
船でくぐった。
鳥居の支柱

継いだ後も見受けられる。
厳島神社大鳥居

このような頑丈な鳥居でも
いつかは...。
そしてその”とき”がきた時は...。
 
厳島神社 記念撮影 カミさん撮影
厳島神社

鳥居方面から厳島神社の社殿を見る。
よいタイミングで
宮島に訪れることができたと思う。
記念撮影

カミさんと一緒の所を、
参拝者に撮影していただいた。
カミさん撮影

カミさん撮影の中の一枚。


宮島散策

 この後、五重塔や、厳島神社の宝物館等を見学し、町家通りを流し、土産物などを見て歩いた。
 昼食の時間なのであるが、朝食をしっかりとっているのであまりお腹が空いていない。そこで、軽く腹おさえということで、焼き牡蠣を2個ずつ購入し、食べてみた。小ぶりであったが、焼きたての牡蠣を堪能することができた。また、藤井屋の喫茶店でもみじ饅頭をいただきつつ少々休み、ホテルで預けた荷物を受け取り、桟橋を目指した。

宮島散策 宮島散策 宮島散策


尾道へ

 宮島桟橋からJRの宮島連絡船に乗った。帰路は大鳥居の正面を横切るサービスはなく、直接宮島口桟橋に到着した。
 駐車場で車を受け取り、高速経由で尾道の宿α-1に到着したのは16:00頃となった。


尾道の夜

 17:00頃尾道の街に出た。まず海沿いに行き、尾道の街の様子をカミさんに説明した。1987年にカミさんと尾道に訪れている。その時は松山からの高速船で尾道港についた。しかしそのころの面影はこの海岸線にはない。カミさんも、駅前、そして海岸線の変貌ぶりには驚いたようだ。
 今回は時間的に立ち寄ることができないであろう、港屋さんに手土産を置き、その足で、今晩夕食とお酒をお世話になる暖談さんへ向かった。
 暖談さんの階段を上がり、暖簾をくぐると、おかみさん(山崎さん)と、そして御主人も待っていてくださり、焼きものやお好み焼きをつまみながら楽しい一時を過ごすことができた。
 明日は、大三島、尾道を散策する予定であり、少し尾道の夜景の撮影もしたかったので、少々早く酒宴は切り上げ、また小生は来年立ち寄らせていただく旨を告げて暖談さんを後にした。
 尾道の海岸沿いを流し、しまなみ海道にかかる橋や、ドックのクレーン等を撮影しながら21:00頃ホテルに戻った。

尾道夜景 尾道夜景 尾道夜景


10月25日

向東八幡神社 ホテルの食堂(1F居酒屋)でしっかりと腹ごしらえをし、車に乗り込み、まずは向島の向東八幡さんを目指した。
 先日、向東八幡さんの秋祭の様子を撮影させていただた際の写真をお渡ししたかったからである。しかし、残念ながら神社には人気(ひとけ)がなく手渡すことができず、参拝のみさせていただき、持参した写真は後日郵送することにした。
 向東八幡さんを後にし、向島のICからしまなみ海道に入り、大三島に上陸した。



大山祇神社

 神社近くの道の駅に車をとめ、正面より鳥居をくぐり神門を目指す。途中、御神木の大楠木が目に入った。先日、厳島神社の鳥居の説明にあった鳥居支柱の材料の楠木の話を思い出さずにはいられなかった。大山祇神社のこの大楠木をもってしても鳥居の再建は難しいであろう...。
 神門をくぐり、拝殿前へ進み参拝。無事夫婦で参拝に来ることができたことに感謝した。その後宝物館に向かう。この一の宮巡拝記で何度か取りあげているが、大山祇神社の宝物館には源義経が奉納したとされる、国宝赤絲威鎧(大袖付)等様々な宝物を見学させていただける。カミさんと、じっくりとこれらの宝物を見学した。

大山祇神社の大楠木   大山祇神社拝殿 大山祇神社神門 
大山祇神社の大楠木

この楠木をもってしても、
厳島神社の大鳥居の再建は難しいであろう。
大山祇神社拝殿

朝早かったせいか
とは言っても10:00頃であるが、
参拝者はなし。
大山祇神社神門

この神門の前の石段を下ると、
御神木の大楠木がそびえる。


大山神社

大山神社 大山祇神社参拝後、尾道に引き返す途中、因島の大山神社さんに立ち寄り参拝した。残念ながら、いつもお声かけいただく方は御留守のようであったので、授与所におられた女性に手土産をお渡しし、そのうちまた参拝させていただく旨言伝をお願いした。



尾道散策

 昼過ぎに一旦、ホテルに戻り、車を駐車場に置き、尾道駅前へ。尾道散策に車は必要ない。歩くのが楽しい街である。駅ビル内の喫茶店で軽食をとった後、散策を開始した。
 まず西國寺へ。山門のわらじが面白い、そして、千光山へロープウェーを使って登り、展望台にて尾道の景色を眺めた。年に何回が尾道を訪ねているので、少しはカミさんに尾道の説明ができるようになっていた。
 展望台から様々な作家が書き記した詩が刻まれた石碑を眺めながら、文学の小路を下り、千光寺へ。そしてのんびりと写真を撮りながら下山した。途中、文学記念室や、志賀直哉旧居等も見学した。小生一人で尾道を訪ねる際は、写真の撮影に没頭していることが多く、あまり立ち寄ることはないであったが、非常に楽しむことができた。
 この日の夕食は、寿司処絲魚(いとい)さんの暖簾をくぐった。(この日の夜は暖談さんはお休みであったので...)
 握りと、でべらのから揚げ、そしてお酒(ビールと雨後の月)を少々。握りは白身の魚中心で大変おいしくいただくことができた。そしてでべらのから揚げもまた機会があったらいただきたいと思った。
 潮風にあたりながら海沿いを歩き、ホテルまで。楽しかった旅も明日で終わってしまうのが大変残念である。

西国寺 西国寺 西国寺
 
ロープウェイ乗り場へ(モニュメント)
 
尾道水道 しまなみ海道
千光寺より 尾道ぶらり、石畳 尾道は坂の町


10月26日

 朝起きると、強くはないが雨が落ちていた。
 朝食をとった後、チェックアウトし、車に荷物を積み、車を海沿いの駐車場に移した。
 天候が悪く、さほど自由になる時間もなかったので、尾道の商店街を流してみることにした。尾道帆布や、土産物屋等のんびりとながめて歩いた。

尾道散策 (雨の石畳) 
 
 来週はべっちゃー祭  商店街から、線路に抜ける小路
 わんこ 尾道帆布前で    商工会議所 議場

 昼少し前、尾道駅前で軽食を取った後、空港に向けて車を走らせた。  飛行機はANA802便、14:15発の広島空港発の仙台便である。いつも利用している便であるが、最近車で広島空港まで移動したことはなかった。(いつも新尾道駅前にレンタカーを乗り捨てているので...。)  空港では土産物を眺める余裕もあった。少し土産物を買い足し、手荷物検査を済ませ、出発ロビーに入った。  飛行機の出発が少々遅れるとのことだった。使用機材の到着(仙台便は折り返しである)が遅れているとのことであった。空路が荒れているのではないかと少々心配になったが、実際のところ仙台まで揺れることもなく、また出発時間の遅れも取り戻したようで、定刻通り仙台に着くことができた。  空港近くの駐車場で車を受け取り、土産物をカミさんの実家に立ち寄って届けた後、我家に向かうことにした。日持ちしない土産物を渡しておきたかったので。


最後に

 前々から話には出ていたのであるが、なかなか実現することができなかった安芸の宮島、厳島神社へ参拝することができた。
 夜の屋形船による海からの厳島神社参拝や、干潮時に大鳥居まで歩くことができたこと等、一人旅では組み入れない、あるいは時間がなければ通り過ぎてしまうような経験も、この旅ではたくさんすることができたことに感謝したい。
 きままな一人旅もよいが、またカミさん連れで旅の計画を立てたいと考えている。
 追伸.  向東八幡神社さんの秋祭の様子を撮影した写真は、先日発送させていただいた。  それから...、  宮島ではいろいろな場所で記念にと杓子(しゃもじ)をいただいた。数えてはいないが、夫婦で5本位はいただいていると思う。多分であるが、我が家では、この後一生杓子を買う必要はないのではないかと思う...。




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