2008.6.26〜2008.6.29
神々のふるさとへ
吉備津彦神社、吉備津神社、(美保神社)、石上布都魂神社、大山祇神社


はじめに

 昨年美保を訪ねたのは、やはり同時期の6月末のことであった。
 なぜか今回の旅は美保の情景が目に浮かび、この地を中心に旅することにした。この地を旅することを考えると、移動手段の関係で岡山、尾道に立ち寄ることが可能であるので、石上布都魂神社へも参拝し、また友人のいる尾道、そして大三島も巡ってきたいと考えた。
 石上布都魂神社の宮司様には参拝の旨をあらかじめ伝えた。通常尾道に訪れる際には、お好み焼き鉄板焼きの暖談さんにあらかじめ連絡をいれておくのであるが、確かこの時期は留守にしているかもしれないという話を聞いていたので特に連絡は入れず、お休みであれば他のお店を覗いてみるのもよいかと考えた。


6月26日

 前回の伊勢への旅の時もそうであったが、今回もフレックスという便利な権利を行使させていただき15:15に会社を退け、一旦家に戻り、カミさんに送ってもらい、仙台駅へ。今回は東京まで新幹線で移動し、翌朝の便で羽田から岡山に向かう計画である。
 仙台駅で土産物を購入し、17:26発のはやてを待つ。八戸で接続待ちをしたとのことで6分ほど遅れて出発。はやての車中ではビールとつまみをいただく。
 遅れは結局のところ取り戻すことはできずに東京に到着した。品川から京浜急行に乗り換え、本日お世話になる東横インのある大鳥居に向かうまでが本日の旅程であるので、東海道線ホームを目指したが、時間待ちがかなり発生するようだったので、京浜東北線を使い、品川まで移動することにした。が、乗り過ごしてしまい、蒲田で下車することとなってしまった。JR蒲田から京急蒲田までは10分程度歩かねばならない。荷物をガラガラと引きずり、商店街を横目で見ながら京急蒲田を目指した。
 京急蒲田の改札を抜けホームに出ると、丁度電車が発車するところであったので駆け込むと、羽田空港行きではなく、成田空港行きであった。平和島で羽田空港行きに乗って引き返し、20:15頃、大鳥居の東横インにチェックインすることができた。
 荷物を置き、すぐに外出し、ホテルから5分程度のラーメン正道さんの暖簾をくぐり、カレーラーメン、小ライス、そして中生をいただいた。その後コンビニで朝食用のパンなどを調達し、ホテルに戻り、アラームを5:30にセットした。
 この日は新幹線の遅れ、品川での乗り過ごし、蒲田での乗り間違えと3度ミスをししてしまっている。先行き不安な旅立ちとなってしまった。いやな流れを断ち切りたいところである。


6月27日

 朝目を覚まし外を見ると曇りのようだ。身支度を済ませ、6:00発の羽田空港への送迎バスに乗り込む。
 6:15、チェックイン手続きを行い、荷物を預け、手荷物検査場へ。混雑しており、通過に少々時間を要した。出発時刻は7:45で少々時間があったので、ANAのラウンジで出発時刻を待った。
 ANA651は定刻通り岡山空港に着陸したが、預け荷物の受け取りに少々時間を要した。
 岡山空港のマツダレンタカー窓口を訪ねると、近くの営業所へ送迎車で送ってもらうこととなった。この車の中で、岡山は晴れの国であるという話題になった。昔一番晴れの日が多かったのでそう呼ばれるようになったのだが、今はそうでもないらしい。現在は梅雨時期なのであるが、今週は雨が降っておらず、まんざら「晴れの国」というのも間違ってはいないようだと言って笑った。
 営業所では2番目の対応となったが、待ち時間の間、車に案内され、Naviのセットなどをさせていただくことができた。


吉備津彦神社

 10:00頃吉備津彦神社に着いた。まず参拝させていただいた後、先日新調した御朱印帳に御朱印をいただこうと社務所に向かおうとすると、社務所は屋根の吹き替え工事中で、祈祷待合所が仮の授与所となっていた。仮の授与所には神職の方が詰めておられ、その方に手土産を渡し、御朱印をお願いした。
 その後境内を撮影させていただいた。この日は平日であり参拝客も少なく、また天気もよかったので、散策をしながら社殿をのんびりと撮影させていただくことができた。

参道にて 左手社務所は屋根の吹き替え工事中 吉備津彦神社社殿
参道にて

左手社務所は屋根の吹き替え工事中

吉備津彦神社社殿

吉備津彦神社社殿 吉備津彦神社拝殿 ひだまりにて
吉備津彦神社社殿 吉備津彦神社拝殿
ひだまりにて


吉備津神社

 吉備津彦神社は以前より社殿の大改修工事が行われていたのであるが、神社に近づいてみると社殿を覆っていたテント(ブルーシート)が取り除かれ、壮大な社殿が姿を表していた。
 拝殿に向かい参拝させていただいた後、社務所にて御朱印をいただいた。お話をお聞きすると、工事はまだ進められており、9月末に完了するとのことであった。授与所を覗くと、初めて吉備津神社参拝の際、御朱印を受け付けて下さった女性がおられ、お話をさせていただいた。聞くと今月一杯で卒業されるとのことだった。お疲れさまでした。

吉備津神社参道にて 吉備津神社参道にて 吉備津神社社殿
吉備津神社参道にて


吉備津神社参道にて


吉備津神社社殿

改装工事完了間近。


山陰へ

 岡山総社ICから高速に乗り、13:15頃米子に入った。この後の予定はは美保神社への参拝のみであったので、だいぶ時間に余裕があったので、境港の水木しげるロードを少し散策し、美保に向かった。

水木しげるロードにて 鬼太郎 水木しげるロードにて  妖怪神社 水木しげるロードにて ねこ娘
水木しげるロードにて 鬼太郎 水木しげるロードにて  妖怪神社 水木しげるロードにて ねこ娘


美保神社

 以前参拝した際には立ち寄らなかった美保関灯台まで足を伸ばし、そしてそこから見ることができた隠岐の景色を眺め、美保神社近くの駐車場に到着したのは15:00頃となった。
 参拝後、社務所を訪ね、境内やお奉りの様子を撮影させていただきたい旨を申し出た。
 美保神社では朝、夕の2回毎日お奉りが執り行われている。昨年もその様子を撮影させていただいたが、今年も幸運にもこの神社に参拝する機会を得、撮影させていただけることとなった。この日は夕の奉り、明日、朝の奉りを撮影させていただく。
 境内をうろつき、ある意味ご迷惑をおかけすることになるので、地元の菓子を手渡すと、お神酒をいただいてしまった。ありがたくいただくことにし、さっそく境内から撮影させていただいた。
 舞の写真は、夕の奉りの様子である。神事故、ストロボは使用できないので、撮影には少々苦労した。画質はおとして掲載させていただいている。
 

美保関灯台 美保神社境内へ 随身門
二棟並んだ本殿 本殿 夕の奉りのはじまり
夕の奉り 夕の奉り 夕の奉り
夕の奉り 夕の奉り 夕の奉り


米子にて

 夕の奉りが終わり、16:30頃、社務所にて、お礼を述べ、また明日参拝させていただく旨をお伝えし、美保神社を後にした。
 美保神社から米子のホテル、東横イン米子駅前までは1時間もかからず、17:15頃にチェックインすることができた。部屋に荷物を置き、忘れないうちに6:00アラームをセットしておいた。
 米子の駅に行き、地元への土産物を探した。先程ホテルを出る際、のフロントの女性に聞いた際、話の出たトチ餅を購入することにした。お店の女性に仙台からきていることを話すと、トチ餅自体あまり日持ちのしないお菓子であるので「おいしいものは長持ちしないんですよね。」と笑いながら、一番製造年月日、時間が新しいものを包んで下さった。
 この日の夕食は米子駅から5分位の太平記さんにお世話になることにした。
 いただいたのは下記の通り。
 白いかのさしみ、めばるのから揚げ、あさりの酒蒸し、ビール生中×2、諏訪泉満点星(日本酒)もっきり。
 カウンターで横に座ったこのお店の常連さんともお話することができ、非常に美味しくいただくことができた。
 店を出て、ホテルに向かう。まだ少々お腹がみたされていないと感じた。(実際にはそうではないのであろうが...。)ホテル前のカレーショップキングさんに入り、生ビールと煮込みチキンカレーを注文してしまった。大変美味しくいただいたのであるが、あきらかにカロリーオーバーである。しかし、この日は昼食をたいしてとっていなかったので、それを理由に自分を納得させることにした。


6月28日

 6:00に起床し、身支度を整え、フロントで朝食サービスのおにぎりをいただき、7:00過ぎにチェックアウトして美保神社を目指した。昨日朝のお奉りは8:30からとお聞きしていたので、その前には到着していたかったし、参拝客の少ない朝のうちに境内を撮影したいとも思っていたので現地で時間に余裕を持ちたかった。


美保神社

 7:50頃美保神社に到着した。
 人気の無い参道を進み、拝殿に向かい参拝させていただいた後、境内をカメラをぶら下げて散策した。
 8:30を少しまわった頃であろうか、朝のお奉りが始まった。昨日の夕の奉りは一人舞であったが、この日の朝の奉りの舞は二人舞であった。昨年も奉拝させていただいた時も感じたことであるが、今回も大変神秘的な時と空間を感じてしまった。約30分のお奉り終了後、昨日、そして、先ほど舞を舞われていた女性に御朱印をいただいた。その時のお話では5月頃がこの地方の気候がよいとのお話であったので、機会があれば、梅雨入り前の時期に参拝してみたいと思った。

 美保神社にて  美保神社にて  美保神社にて
 朝の奉りの始まり 朝の奉りの始まり   朝の奉り
 朝の奉り  朝の奉り  朝の奉り
朝の奉り   朝の奉り  朝の奉り
朝の奉り   朝の奉り  御朱印をいただく


石上布都魂神社

 美保神社を後にし、米子市内を抜け、高速を用いて、石上布都魂神社を目指した。途中大降りではないが雨となり、到着したのは12:45頃であった。社務所では宮司様と奥様が小生の到着を待って下さっていた。
 拝殿に向かい参拝させていただいた後、社務所にてのんびりと四方山話をさせていただいた。
 仕事の話、健康の話、東北であった地震の話、最近頻発している悲惨な事件の話等話題は尽きなかった。最後に昨日おろした新しい御朱印帳に御朱印をいただき、宮司様、奥様の写真を撮影させていただいた。今回は奥様が宮司様と小生の写真を撮影して下さった。良い記念になった。
 宮司様、奥様、今回も本当にありがとうございました。またカミさんへのお土産や、貴重なCDや資料など、なによりのものをいただき、本当にありがとうございました。ぜひまた何かの機会を作り参拝させていただきます。

石上布都魂神社 宮司様と奥様 宮司様と小生
石上布都魂神社拝殿

前回お参りさせていただいたのは
この年の4月。
宮司様と奥様

今回も楽しいお話、ありがとうございました。
宮司様と小生

撮影は宮司様の奥様。
よい記念となりました。


尾道にて

 山陽道を西へ移動し、この日の宿となるα-1尾道へチェックインしたのは17:00過ぎとなった。途中雨が降ったり止んだりしたせいか、非常に蒸し暑い。
 ホテルに向かう途中、予想通り暖談さんが休みであることが視認できた。さて、どうするか。
 とりあえず、ホテルを出、尾道の街を流す。この時期尾道では土曜夜市が開かれている。少し流した後、以前尾道の友人に連れられ、何度かお邪魔した港屋さんへ。「あ、軽自動車の...」と声をかけられてしまう。「今回は飛行機ですから」と笑って答えると、お通しを用意して下さった。まだ時間が早いせいか、知りあいもおらず、少し飲んでまた散策に出かけた。余市が開催されている商店街にある、ゆうゆや奥山さんといった知り合いのいる店を覗き(軽く飲み...)、ホテルに戻ろうと考えたが、せっかく尾道に来ているので、友人の千秋さんに電話をしてみた。すると、「今どこにおる、何、尾道?、これから港屋に行こう」とのことであったので、また港屋さんに行き飲みなおすこととなった。
 港屋に行くといつもの面々が飲んでおり、千秋さんはじめ尾道の知り合いに再開し楽しい酒宴となった。また歴史に関して色々なお話をすることができた。明日大三島を訪ねてから仙台に戻る予定であると話すと、妙宣寺の慈然さんが、大三島の”三”は、四国、本州、九州を示す日本の中心を示しているのではないか。その為昔から尊まれた地であったのではないかという大変興味深いお話をして下さった。時間をみつけてこれらのことを調べてみるのも楽しいかもしれない。

尾道にて 夜市にて 夜市にて
尾道にて 夜市にて 夜市にて


6月29日

 6:15起床。小雨のようである。6:50に朝食をとり、7:10にチェックアウトし、しまなみ海道を大山祇神社を目指して進む。8:00少し前、大山祇神社に到着した時には、雨は落ちていないが、大変蒸し暑い天気となっていた。


大山祇神社

 参拝させていただいた後、カメラを下げて境内を散策した。  レンズが湿気で曇ってしまう状況で大変苦労した。また気温はさほどでもないのであるが、汗も噴き出してくる状況であった。神社の女性にお話を聞くとここ数日このような天気であるという。  この日はあまり長居せず、引き上げることとした。

大山祇神社の楠の木 大山祇神社 神門 大山祇神社 拝殿
大山祇神社の楠の木 大山祇神社 神門 大山祇神社 拝殿


雨に霞む吉備津神社 この日は、自動車を岡山駅西口のマツダレンタカーに返却し、新幹線で大阪に向い、大阪伊丹から仙台へ戻る予定である。
 時間はまだあり、帰り道でもあるので、吉備津神社に再度参拝してから車を返却しようと考えた。
 しまなみ海道を尾道方面に引き返し、下道を使って吉備津神社を目指した。残念なことに途中天気が悪くなり、吉備津神社到着の頃には大雨となってしまった。
 残念ではあったが、この日の撮影は諦め参拝だけ済まし、岡山市内を目指した。
 13:30頃、岡山駅西口のマツダレンタカーへ車両を返却する際距離計を見ると、660.2Kmであった。



帰路

 岡山駅からのぞみ36号に乗り、新大阪には14:35頃到着した。伊丹空港へはリムジンバスで利用した。
 チェックインを済ませ、荷物を預け、16:00少し前、少し早い夕食をとった。
 手荷物検査を済ませ、待ちあいロビーに入ると、仙台空港の天候が悪く、最悪羽田、もしくは中部国際空港に降りる条件付き運行になるとの放送が流れていた。
 飛行機はボンバルディアQ400小さなプロペラ機である。なおさら心配になってきたが、無事仙台空港に着陸した。
 その後はアクセス鉄道の乗り継ぎもスムーズに行うことができ、自宅への到着は20:20頃となった。


最後に

 今回の旅は一部天候に恵まれず残念な部分もあったが、それもまた旅である。よしとせねばならないと思う。それ以上に神秘的な舞を奉拝することができ、また様々な方々から色々なお話をお聞きすることができた。これがなによりのことであったと考える。
 様々な方から、山陰、中国、そして四国へのつながりの話をお聞きした。ますますこの地方に興味を持ってしまった。尾道中心となるが、次回この地方を訪ねるのは9月中旬を予定している。その時まで自分なりにこの地方のことを少し調べてみたいと思う。またその時に色々なお話を聞くことができることを楽しみにしつつ。




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