2004.9.9〜2004.9.10 琉球国へ 2 (普天間宮)、波上宮 |
沖縄に行くことにしていた。9月5日〜9月6日の予定であった。しかし、台風18号(PARMA)の影響で沖縄、九州等、西方面の飛行機はみな欠航。ANAさんのホームページを見ると、便の変更を受け付けてくれるとのことであったので、9月5日、とりあえず仙台空港に向かった。
仙台空港にて、9月9日仙台発、9月10日沖縄発の便に振り替えていただいた。ANAの職員の方の話だと、9日であれば、台風も通過しているので、問題ないであろうというお話をうかがったので、この期間に決定した。(いつものごとく1泊での沖縄行きである。)
この時、台風19号が発生していたので、多少不安ではあったのだが...。
ホテルは、いつもの東横イン美栄橋は満室で予約することは出来なかったのでインターネットで調べ、不二ホテルを予約した。
9月9日
仙台の天候は曇り。心配された台風19号は熱帯性低気圧に変わり、沖縄地方の予報は、曇とのことだった。
9:00カミサンに送ってもらえることになり、カミサンの運転で、仙台駅へ向かう。9:35発の仙台空港行きのリムジンバスに乗り込む。案外混んでいた。
10:15、仙台空港に着いた頃には青空が広がっていた。発券カウンターでチェックイン手続きを済ませた後、”ゆがふう”の安里お母さんへのお土産を購入することにした。前回は、ずんだ饅頭であったので、今回はオーソドックスに仙台銘菓"萩の月"を購入した。
手荷物検査を行い、待合ロビーに入ろうとすると、今回のチェックはかなり厳しかった。フィルムはオープンチェックにしてもらったのであるが、カメラ機材は細かくチェックされた。
沖縄に着いたら直ぐに歩き回るつもりであったので、かるく食事をしておくことにした。きつねそばと、生ビールの大を待ち時間中に食べ、飲んだ。昼間から飲めるというのもなかなかよいものである。
沖縄は暑くなくっちゃ!!ですよね
ANA463便は定刻通りの出発となった。隣には若い女性が座り、話をしながらのフライトとなった。
彼女は、この日のうちに石垣島に渡り、滞在中は西表島等にも訪れるとのことであった。退屈な機内もあっという間に過ぎ那覇空港に到着。
沖縄はかなり暑い。この状況で彼女の一言は、「沖縄は暑くなくっちゃ!!ですよね。」であった。名言である。その後彼女とは那覇空港の出発ロビーで別れた。
今回の沖縄への旅の目的は、あまり一の宮巡拝にこだわるつもりはなかった。
普天間宮が改修工事中とのことだったので、どのような状況なのかを見てみたい気がしていたので、普天間宮には行ってみるとして、その他は、「沖縄は暑くなくっちゃ!!ですよね。」の精神で、異国を楽しんでみることにした。
普天間宮
楽しむとなれば、時間がもったいなくなってきた。なにせ1泊2日、滞在時間は24時間もないのである。少々贅沢ではあるが、普天間宮へはタクシーを利用することにした。那覇空港からタクシーに乗り込み、普天間宮に行きたい旨を伝えた。そして、公設市場付近まで戻ってほしい旨を伝えると、普天間宮ではメーターを停めて待っていてくださるとのことだった。
いろいろ沖縄の料理の話や、沖縄の地の話を聞きながらタクシーに揺られ、15:40頃に普天間宮に到着した。
一の鳥居の向こうには、以前見ることができた瓦屋根の古めかしい拝殿はなく、建設工事が進められていた。
仮の拝殿前でタクシーを下り、タクシーの運転手さんには、神社裏の駐車場でまっていていただくということになった。
プレハブ造りの仮の拝殿でお参りし、これまた仮の授与所で御朱印をお願いすると、少々お待ちくださいと、授与所におられた若い女性が建設中の拝殿であろう建物横の社務所に小生の御朱印帳を早足で持っていかれた。
先ほどの女性が戻られるまで、建設の様子を眺めていた。コンクリートを打ち、鉄骨を組み上げるこの姿はおおよそ神社建築ではないような気がした。
授与所にて御朱印帳を受け取り、お札(ふだ)をいただいた。この方のお話では、この拝殿の工事は来年までかかるとのことであった。
お礼を述べ、授与所を後にし、駐車場に向かう。すると、工事現場を裏から見ることができる場所を見つけた。
その場所に行くと、鍾乳洞の中にあった本宮の入り口の門がふさがれ、本宮への入り口は完全に閉ざされているいるように見える。ふと気がつくと、この場所に男性が一人おられ、この方のお話では、小さい頃にはこの場所でよく遊んでおり、このような建築がなされるのは納得がいかない、また鍾乳洞の中に本宮があるのにそこに入れない(お参りできない)ようになっているのもおかしな話だ。と嘆いておられた。
私が感じた"近代的な建築"を地元の方の中にはこのように受け停めていられる方もおられるのかと思うと複雑な気持ちとなった。
余談であるが...。
普天間宮のすぐ裏は米軍基地となっていた。前回参拝時は普天間宮の裏に回ってみることはなかったので気がつかなかったのであるが、普天間宮裏の参拝者駐車場と、米軍基地の境界はフェンスで区切られていた。
沖縄は日本である。しかし、国、人、感情、文化を考えると、普天間宮は日本とアメリカの境界に鎮座した神社と言えるかもしれない。
拝殿工事中の普天間宮 | 普天間宮の御朱印 | 拝殿工事現場(普天間宮の本宮入り口) |
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公設市場界隈(再び)
昨晩ゆがふうで食べた島らっきょうが大変気に入っていた。時間的に余裕もあったので公設市場に立ち寄り、可能であれば、島らっきょうを購入したいと考えた。
公設市場に着いたのは10:00頃。ちょうど公設市場界隈の土産物屋も開き始めた時間であった。公設市場に入り、島らっきょうを探す。発見するのに時間はかからなかった。島らっきょうがほしい旨を店のおばあに伝えると、「今日帰る?匂うからね、無臭袋にいれてあげようね。」と購入した島らっきょうを無臭袋にいれてくれた。その後、カミサンに頼まれていた黒糖を購入し、市場の中を流してみる。豚足や、豚の頭、見たことのない魚等、飽きずに見ることができた。
大変暑く、市場付近で飲んだパパイアジュースがなおさら大変おいしく感じた。
ゆがふう(再び)
ゆがふうはランチも行っているというお話を安里お母さんから昨日聞いた。そこで、お昼はランチをご馳走になるという約束をしていたのである。
ランチは11:30からとのことであったので、それにあわせてゆがふうに向かった。
入ると、よい香りがただよっていた。鳥汁であった。てんぷらの盛り合わせや、切干大根だと思って食べていたのだが、"パパイア"等、色々楽しむことができた。
初めは空いていた店内も、12:00過ぎには混みはじめた。
安里さんに、また今度と明るく別れを告げ、空港に向かった。
ANA464便仙台行きは13:45頃の出発となった。途中多少の揺れはあったが特に何事もなく仙台空港着。
しかし、10分ほど遅れたらしく、これに合わせ、仙台駅行きのリムジンバスの出発時刻が10分ほどシフトされていたようだ。
自宅へは、18:00過ぎの到着となった。
今回の旅は特に目的も定めずに歩き回った。無駄な時間を過ごしたと思われるかもしれない。しかし、このような時間をとる事は最近出来なくなっており、私にとっては大変贅沢な時間を過ごすことができ大変満足している。
Ps.
余談ではあるが、公設市場で購入した島らっきょうの匂いはものすごいものがあり、飛行機の中、リムジンバスの中と無臭袋に入っているにもかかわらず漂ってきた。次回沖縄に向かう場合には、タッパー等の匂い対策を考えたい。