2004.8.27 〜 8.30
立山(雄山)登山
水無神社、若狭姫神社、若狭彦神社、氣比神宮、雄山神社峰本社、雄山神社中宮祈願殿、雄山神社前立社壇


少し前の話

 旅の友人小林氏に、雄山神社にお参りしたい旨の相談をした。雄山神社とは立山連峰の雄山頂上に鎮座する、雄山神社峰本社を含む。
 小林氏は、過去に一度雄山登山を経験していたからである。
 峰本社は事前の調査により夏の時期にしか神職の方が詰められていないことは知っていたので、夏の時期での日程調整となった。
 小生の都合(海外出張等)や、小林氏の都合からスケジュールを調整し、8月27日の深夜に待ち合わせし、28日は近辺の神社さんにお参りし、立山泊(小林氏に立山駅前の宿を手配いただいた)、29日に雄山登山という計画を立てた。

8月27日

 実はこの年は夏休みをシフトすることとなってしまったのであるが、このシフトの条件として、27日は早めに退けることと、30日は以前休日出勤をした時の代休を取得することを伝えていた。会社を15:15に退け、宮城ICに向かう。高速に乗った後、フィルムを購入していないことに気付いた。
 待ち合わせ時間は22:00で余裕があったので、一旦郡山ICで降り、郡山駅前のヨドバシカメラにてフィルムを購入。下道を使い、矢吹ICより東北道に戻った。何事も無く順調に進み、蓮田SAで、小林氏との待ち合わせ場所をNaviにセットし、シミュレートすると、21:00には到着できる見通しとなった。小林氏に電話を入れ、待ち合わせ時間を1時間早く21:00に変更した。
 Naviへの目的地登録を少々しくじったらしく、目的地を首都高速道路上とNaviが判断してしまったらしく、少々迷ったが、数分遅れで小林氏と合流することができた。  首都高、中央道と乗り継ぎ、途中SAで休憩を取りながら第一の目的地飛騨国、水無神社を目指した。

8月28日

水無神社

水無神社 
早朝2:50に水無神社に到着。車の中で仮眠をとり、明るくなるのを待ち、境内を少し散策。御朱印を頂くには社務所が開くのを待たなければならない。時間を見ると5:30。かなり時間があるので、車で近辺を少し流してみることにした。道の駅モンデウス飛騨位山の自販機でお茶等を買い少々時間をつぶした後、水無神社に戻る。まだ少々時間があったので、近所のコンビニエンスストアで軽く朝食をとりつつ、社務所が開く時間を待った。 
 水無神社は、鳥居をくぐると、広い境内が開け、拝殿前の門が目に入った。境内横には堀があり、水が流れていた。
 お参りし、写真を撮影させていただいた後、社務所に向かい、御朱印をお願いすると初老の神職の方が対応して下さった。
 写真は早朝の水無神社の境内である。ひっそりと静まりかえっていた。


若狭姫神社

 今回は、自動車がないと辿り着きにくい神社を中心に巡拝する計画を立てていた。
 距離的にはかなり離れているが、若狭近辺の若狭彦神社、若狭姫神社にはお参りすることにしていた。
 若狭姫神社の前には堀があり、澄んだ水が流れていた。鳥居(ニの鳥居であろう。一の鳥居は少し離れたところにある)をくぐり、境内に入ると右手に社務所があった。神社の方はおられるようだ。楼門を潜り、拝殿に向かい、お参りをさせていただいた後、社務所にて御朱印をお願いした。
 その際、少しお話を聞かせていただいた。若狭彦神社が一宮と呼ばれているそうであるが、若狭彦神社には、神職の方はおられず、この若狭姫神社にて両社の御朱印を頂くこととなるとのことであった。
 また、境内にある千年杉のお話もお聞きした。この前の週であれば、地元の子供達や、近くの自衛隊の吹奏楽団のイベントがあり、大変賑やかであったとのことであった。
             
フジ丸と堀 拝殿と千年杉
フジ丸と境内脇の堀
澄んだ水が流れている。
拝殿と千年杉
 

若狭彦神社

若狭彦神社 
若狭彦神社は、若狭姫神社から距離にして約1Kmほど離れた場所に鎮座していた。
 鳥居を潜ると薄暗い参道が続き楼門に通じる。楼門には、御用の方は若狭姫神社へとの張り紙もあった。楼門を潜ると、左手には水が沸き、その水が集まって池になっていた。水は大変澄んでおり、イモリやカエル等を見ることができた。
 拝殿に向かいお参りし、若狭彦神社を後にした。
 


 

氣比神宮

氣比神宮拝殿 
この日は立山泊である為、立山へ向かわなければならない。高速の乗り口を検討すると、氣比神宮に立ち寄ることが可能であった。時間的にも余裕があった。
 氣比神宮は、街中に鎮座していた。街中を進むと、氣比神宮の赤い大きな鳥居が目に飛び込んできた。氣比神宮の駐車場に車を停め、軽く境内を散策後、拝殿に向かいお参りし、拝殿横の授与所で御朱印を頂いた。
 授与所には、男性の神職の方が1人おられ、ご対応いただいた。



立山へ

 高速道路を使い、立山を目指す。途中、何条SAで軽く食事をとる。考えてみれば朝コンビニエンスストアで購入したパンやおにぎりを食べただけであった。しかし、せっかく富山に行くのだから、夕食はこの土地のものを食したいということで、本当に”軽く”食事をした。
 富山に入り、立山に向かうが、繁華街から遠ざかっていく。もう店もなくなりかけたところで、寿司屋を発見。”鮨処、一品料理の桝木や”さんという。 ネタ、味については...鮨街道を持つ仙台生まれ育ちの小生、食い倒れの味道楽小林氏を満足させるには残念ながら...。富山とは言え、山沿いの地方であったので...。
 その後、暗いワインディングロードを駆け抜け立山に辿り着いたのは19:00頃であった。
 立山駅にまず向かい、翌朝美女平までのケーブルカーの始発時間と、切符の販売時間を確認。5:10より販売開始とのこと。この時間には駅にいなければならない。
駅を後にして、この日の宿千寿荘を探すと、すぐ駅前。大変便の良い場所を小林氏は探してくれたものだ。近くの無料駐車場に車を停め、チェックイン。
 チェックインし、テレビで天気予報を確認する。どうも翌日は雨が降りそうな雰囲気であった。台風の影響か?。宿のおばさんに話しを聞いてみると、明日の午前中はもつと思うとのこと。現地人を信じるか、近代科学の天気予報を信じるか。
 この日は長距離ドライブの疲れもあったので風呂に入り寝てしまうことにした。
 風呂は大(中?)浴場になっており、年配の男性が先に風呂に入っていた。話を聞くと雄山登山をしてきたという。この日も午前中は天気がよかったとのこと。明日の天気だけを祈りつつ眠りについた。

8月29日

雄山登山

 朝小林氏の携帯電話のアラームで4:45に起き、早速テレビの天気予報をチェックする。ケーブルテレビが引かれており、天気予報のチャンネルが用意されているところが、登山口の宿らしい。すると、前日の雨マークが無くなっていた。近代科学に地元人の経験とカンが勝利したのである。
 天気予報をチェックし、立山駅に向かい券売所に並ぶ。といっても2人ほどしか並んでいなかったが...。立山を6:00発の美女平着のケーブルカー、美女平から室堂までのバスの往復の切符を購入し、宿に戻る。宿では朝食の支度がしてあり、手短に朝食をとりチェックアウトした。
 必要のない荷物を車に詰め込み、立山駅に向かう。改札口にはもう列ができていた。
 6:00ケーブルカーは定刻通り発車した。このケーブルカーは、特徴があり、資材運搬用の荷車が下方に接続されていた。黒部ダム建設の際、荷車に資材を積み運んだそうである。
 約7分で美女平駅に着いた。室堂へのバスは6:30分の出発であったので荷物で乗車順番待ちの場所を取り土産物屋等を見ながら時間をつぶした。
 室堂行きのバスに乗り、車窓から風景を眺めているうちに眠ってしまった。
 室堂に着き、早速雄山登山開始。上り始めは登山道が整備されており大変歩きやすい。写真を撮影がてら休みながら歩き、8:05には、2700mの山小屋に到着した。
 山小屋で水分を補給し、登山を再開した。ここからは角度が増し、両手を使わなければ登るのは難しい。カメラをリュックにしまい、両手を使いながら登る。
 ガスがかかっており、下が見えないのが少々残念に思いながら、そして、背中のカメラ機材の重さに耐えつつ登山を続ける。
             
登山開始 立山連峰
登山開始 立山の山並み

雄山神社峰本社

 頂上付近に到着し、授与所兼社務所に大きなリュックをおかせていただき、雄山神社峰本社に向かう。峰本社は、社務所より、5分程度登った雄山の頂上に鎮座しており、平成8年に改装されたと、神職の方に説明いただいた。
 峰本社ではお祓いをうけることができた。お祓い後、お神酒をいただき、拝殿に進み、無事峰本社に辿り着けたこと、そしてこのように健康に日々過ごせていることに感謝し、家族の健康を祈願した。
 社務所に向かい御朱印をいただいた。この御朱印は、自らの足で雄山山頂に到達した証でもあるので、大変意義深いものである。その後、お守り等をいただき、山頂でのコーヒー等をしながらしばし休憩した後下山を開始した。 
             
雄山神社峰本社 雄山神社峰本社にて 雄山神社峰本社社務所にて
雄山神社峰本社
ガスで視界が悪かったのが残念。
雄山神社峰本社にて
ご祈祷をしていただいた。
雄山神社峰本社社務所にて
御朱印をいただく。
立山連峰雄山登頂成功の証でもある。

下山

 下りは登りに比べ体力的には楽なのであるが、足にきていた。途中、急勾配を降りているとき横を見ると、雷鳥を発見。しかし残念なことに急勾配故、手がふさがっており、写真におさめることはできなかった。休み休み写真を撮影しながら下山する。(カメラは撮影の都度リュックから取り出す。)途中山小屋で休むことも考えたが、それほど疲れも溜まっていなかったので、直接室堂まで下山した。
 室堂ではバスを少々待ち、13:00発の美女平行きのバスに乗り込む。バスの改札で、美女平からのケーブルカーの整理券を渡された。バスは12:50に早発し、13:30頃美女平に到着した。下りのケーブルカーは整理番号により、14:00発となった。
 美女平の土産物屋で時間をつぶす。家への土産を購入しようとも考えたが、立山駅の品揃えと同じであったので、ここでの購入は見送った。少々小腹がすいていたので、牛乳と、野沢菜のお焼きを購入して食す。そういえば、朝食を口にしてからなにも食していなかった。
 立山駅の土産物屋で、家への土産物を購入し、車に乗り込み、雄山神社中宮祈願殿を目指した。
 無理をすれば、高瀬神社までのお参りが可能だったかもしれないが、この日は無理をせず雄山神社3社の巡拝にとどめることにした。

雄山神社中宮祈願殿

雄山神社中宮祈願殿  雄山神社中宮祈願殿は、立山駅からさほど離れておらず、15分程度で到着した。
 参拝客の姿も見えず、境内は静まり返っていた。拝殿に向かう途中人の気配はまったくない。拝殿は開かれており、明かりも点いていた。お参りし、拝殿の中を良く見ると、御朱印を希望の方は宮司様のご自宅へという張り紙を見つけたので、早速宮司様のお宅に伺った。
 玄関口で、ご自宅におられた女性に御朱印をいただきたい旨を申し出たが、宮司様がご不在とのこと、しかし、宮司様に連絡をとってくださり、ご自宅から数分離れた、宮司様がおられる場所を教えてくださった。御朱印はそこでいただくことができるとのこと。 教えていただいた場所を訪ねてみる。静寂庵と記されたその場所に宮司様は居られた。
 宮司様はお若い方で、御朱印をいただきたい旨を申し出ると、大変ご丁寧に対応して下さった。
 お礼を述べ静寂庵を出ると、雨が降ってきた。台風の影響だろうか?かなり雨足が強くなってきたことを気にしながら車に乗り込み、雄山神社前立社壇に向かった。


雄山神社前立社壇

 雄山神社前立社壇は、雄山神社中宮祈願殿から少し離れた距離にあった。雨は止みそうな雰囲気であったが、途中コンビニエンスストアでビニール傘を購入して、雄山神社前立社壇を目指した。
 到着したときにはほとんど雨が上がっていた。
 駐車場に車を停め、東神門から境内に入ると直ぐに拝殿に辿り着いた。拝殿の横並びに50m程はなれたところに社務所が見えたので、まず社務所に向かった。社務所には女性が二人おられ、御朱印の対応をして下さった。
 御朱印をお願いしている間に拝殿に戻りお参りをさせていただき、境内を散策しながら写真を撮らせていただいた。
 社務所に戻り、御朱印帳を受け取り、お礼を述べ、車に戻った。

             
雄山神社前立社壇拝殿 雄山神社前立社壇社務所にて
雄山神社前立社壇拝殿 雄山神社前立社壇社務所にて
御朱印をいただく。



帰路

 立山ICから北陸道に乗り、新潟方面に車を走らせる。途中、有磯海SAに立ち寄り食事をする。お勧めメニューの有磯海定食を注文してみた。お刺身、銀むつを甘辛く焼いたもの等が付き、高速道路のレストランのわりに大変楽しむことができた。
 所沢ICで高速を降り、都内で小林氏と別れた。次回は東北で会うか、小生が東京出張の際に食事でもしようと約束をした。
 首都高速道路、東北道を使い家路に着く。途中のSAで休憩をしながら車を走らせる。
 自宅到着は、8月30日の早朝5:50。総走行距離は2064Km。我が愛車フジ丸にとって初のロングドライブとなった。
 台風の情報にかなり敏感になったが、移動時に雨に降られる程度で大きな影響もなく、念願の雄山神社峰本社への参拝が叶った旅であり、さらに、まだ小生にも重い荷物を担いだ状態でも3000m級の山頂に到達するに足る体力が残されていることを少し嬉しく思う旅でもあった。
 



 


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