2004.4.28 〜 4.30
南国土佐へ
土佐神社、(潮江天満宮) |
土佐行き決定
そもそも、今回の高知行きは以前から決まっていたと言えば、決まっていたし、決まっていないといえば決まっていなかった。
この時期のANAさんの超割の会員先行予約期間に申し込むのを忘れ、一般の超割の申し込み時期になって気付き、仙台発で行けるところを探したが、希望の便はもう満席。
羽田発を探してみると、29日の午前中発で、30日の15:00ころ羽田に戻る高知往復の便を確保できることが分かった。
しかし、羽田発着。折角、超割で航空券が安くあがっても、仙台、東京間の移動に新幹線を使っていては、超割で移動する意味が無いに等しい。
そこで、体力的にはかなり厳しくなるが、ゴールデンウイーク期間に消耗した体力を戻すことに勝手に決めつけ、28日に深夜(高速)バスで東京まで移動し、30日は、新宿発17:50発の高速バス
で移動することで、高知(土佐)の一の宮巡拝の作戦を練ることにした。
これにあわせ、29日晩のホテルもインターネットで調べ、高知駅前の高知ホテルさんを予約した。
また、深夜バスとはいえ、ゴールデンウイーク突入時期で、予約が取れない可能性がある為、予約開始日となる運航日1ヶ月と1日前近辺に、仙台〜新宿往復のチケットをおさえた。
4月28日
新宿行きの深夜高速バス政宗号は、23:50発である。23:00頃家を出ようとすると、カミサンがバスの発着所となる仙台駅まで車で送ってくれるという。ありがたくお言葉に甘え、カミサンの運転で出発。仙台駅には夜中ということもあり、10分もかからず到着してしまった。
バス停留所付近をぶらついていると、インターネットカフェを発見。今回はあまり旅の情報を仕入れることが出来ていなかったので、30分程、フリードリンクなどをいただきながら、高知に関する情報をインターネットから収集を試みた。(これといって
ためになる情報は得ることはできなかったのだが...)
予約者が多かったのか、バスは2台に増便されるようだ。
定刻通り23:50にバスは仙台駅を出発した。
4月29日
朝5:15新宿駅新南口バスターミナルに到着。眠い目をこすりながら、山手線品川東京方面ホームを目指す。
ホームで電車を待つ。東京の天気は晴れ。しかし、早朝の為か、少々寒い。
山手線に乗り込み、浜松町へ。浜松町でモノレールに乗り換え羽田空港に向かう。気のせいかモノレールの歩みは遅いような気がしたが、出発までは余裕があるので、とりたてて焦ることもなくのんびり外を見ていると、富士山がよく見えた。
羽田空港に着いてみると、6:26。出発までにはかなり間がある。羽田空港の中をぶらついてみることにした。前回の広島行きの際に学んだ、ビジネスラウンジなるものが羽田空港にあるのではないかと考え、探してみる。少々分かりにくい場所であったが、羽田空港3Fにエアポートラウンジを発見。
エアポートラウンジに入ろうとすると、混んでいるらしく、少々待たされた。このラウンジも所有のカードで無料で使用できるらしい。入ってみると、広島空港のそれよりも、飲み物の選択肢が多く、早朝だったからか、クロワッサンも自由につまむことができた。テレビや雑誌に目を通しながら、クロワッサンをつまみ、簡単な朝食を済ませることができた。
手荷物検査場を抜けると、ANAさんのカードをエディ機能付に切り替えるキャンペーンを実施していた。現在ならば無料ということなので、申し込んでみることにした。
(現在、ANAさんの半券2枚を所定の用紙に貼り、提出すると、電子マネーエディー1000円分をチャージしてくれるというキャンペーンを行っているらしく、かなりこの対象となる半券が溜まっているので、この機会にエディ機能付のカードに切り替えてしまおうと考えたのだ。)
11:40 ANA536便は定刻通り離陸。途中揺れることもなく、12:55頃ほぼ定刻通りに高知龍馬空港へ到着した。
早速空港連絡バスに乗り、まずは高知市内を目指す。天気は上々、風景はまさに南国である。幹線道路であるのに信号が点滅しているところが多い。また坂本龍馬が目を引く。葬祭会館龍馬なるものも見つけてしまった。ここまでくるとどうか?
仙台でもやはり政宗様であるが、ここまでであろうか? などと考えているうちに、はりまやばしを経由し、高知駅に到着した。
土佐国一の宮、土佐神社は、JR土讃線土佐一宮("いっく"と読む)駅から徒歩15分位と調べがついていたので、JRを使用してみることにした。が、何処行きに乗ればよいのかわからないので、改札の女性の駅員さんにたずねると、「3番線、14:10発の奈半利(なはり)行きにお乗り下さい。」と教えてくださったので、早速3番線に向かう。
電車はワンマン運行であった。約5分で土佐一宮駅に到着。一本道を15分ほど汗をかきながら北上すると、土佐神社にたどり着いた。
土佐神社
神光門(楼門)を潜ると、長い参道が続き、鳥居のむこうには、拝殿をうかがうことができた。境内では、近所の子供たちが元気に駆け回り遊んでいた。
まずは、お参りをさせていただく。無事土佐にこれたことをまずお礼し、家族の健康等を祈願した。その後、社務所に向かい、御朱印をお願いし、また、境内を撮影させてほしい旨をお伝えし、境内を散策した。社殿は入蜻蛉形式と呼ばれる大変美しい作りをしていた。また、境内には、幣殿、拝殿、参道入り口の神光門とともに、国重文に指定された鼓楼がある。境内には、興味深い建築が多くあり、散策していて飽きることがなかった。
お願いしておいた御朱印を受け取る為に社務所に戻る。
社務所には、ご年配の男性の神職の方と、お若い女性のお二人がおられた。神社のこと、土佐のこと、高知のこと、カツオのこと等、色々な楽しいお話をお聞きすることができた。
|
|
|
土佐神社境内
子供たちが元気よく走り回っている。 |
入蜻蛉形式の美しい拝殿 |
土佐神社の皆さん |
はりまやばし界隈〜桂浜
15:10土佐神社を後にした。桂浜に行きたいと思った。高知に来たのであるから、坂本龍馬さんにお会いしたいと考えた。
しかし、行き方がわからないので、市街地に一度出ることにした。一宮神社前バス停留所からバスに乗り、15:40頃市の繁華街はりまやばしに到着した。
バス停留所を見ると、桂浜行きのバスの時刻表があったのであるが、時間が合わないようだ。桂浜にはタクシーで行くことにした。
次の日の午前中、桂浜へ行くということも考えられたが、ゴールデンウィーク中であり、渋滞に巻き込まれてもこまると考え、この日のうちに強行することにした。
タクシーで行くならば、別に焦ることはない。少し、はりまやばし界隈を散策してみることにした。
はりまやばし近辺はみやげ物やが多く、また人通りも多い。29日は休日であるのに、学生さんも多く、尽きることなく立ち話をしている。
はりまやばし近辺を少し流してから、タクシーに乗り、桂浜に向かった。
16:20
桂浜に到着した。3000円弱かかった。少々高くついたが、高知の話や、高知市内の神社さんのお話を聞けたので、情報料と割り切ることにした。
しかし、帰りも同料金はかなり厳しいので、あらかじめバスの時間を調べておくことにした。すると、17:20発のバスが、はりまやばしを経由することが分かったので、そのバスを利用することにし、予め乗車券を購入しておいた。
早速坂本龍馬像に会いに行く。龍馬さんは海を見据えておられた。なかなか凛々しい姿である。
写真を撮影しようとして...。時は夕刻、坂本龍馬さんは海を見据えているということは、完璧なる逆光。もっとも撮影の難しい状況。
失敗覚悟で、カンで補正をかけながら撮影。
写真の出来は気になるが、めったに訪れることのできない高知の地に来る事ができただけでもよしとすることにした。
|
|
|
はりまやばし界隈 |
はりまやばし界隈
路面電車 |
桂浜にて
坂本龍馬さん |
ホテルへ
予定通り17:20発のバスに乗り、17:50頃はりまやばしに到着した。
ホテルは高知駅前の高知ホテルさんであるので、はりまやばしから、みやげ物やさんなどをのぞきながら、歩き、高知駅前まで。
ホテルには18:10頃チェックインした。
高知の夕刻
一人旅といえば楽しみの一つは夕食である。高知の街にくり出すことにした。
路面電車に乗ってみた。高知駅からはりまやばしへ。昔仙台にも路面電車が走っていたのだな。などと懐かしさもあった。
当然のことであるが、初めての土地。どの店に入ってよいかなどわかるわけもない。ということで、自分の嗅覚とカンだけを頼りに店を決めることにした。
少しめぬき通りを流した後、細い道へ。そこで中州さんというお店を発見。この夜は勝手にこのお店にお世話になることに決めた。
お店に入ると元気のよい若い女性がカウンター席に通してくださった。お通しのうどのゴマあえを頂きながらビールをいただく。大変おいしい。
高知に来たのだから、カツオをいただいてみる。皮付きか否かをきかれたので、皮付きをお願いした。身があつく大変おいしい。
少しすると、お客さんでカウンター席も埋まってきた。隣に座った方に失礼とは承知で話しかけてみた。
すぐにうちとけ、お酒を飲みながら色々とお話をした。聞くと、藤崎さんといい、TV高知のアナウンサーをされているとのこと。
高知のお話や、楽しいお話を沢山聞かせていただいた。最後には仙台へのお土産を何にしたらよいかまで相談にのっていただいた。
アナウンサーという職業がらなのか、大変お話の内容が楽しく、たとえがまた面白い。しかしこれは職業という枠だけではない、藤崎さんの暖かい人柄を感じた。
先ほど応対していただいた女性は、図娜拉(となら)さんといい、モンゴルからの留学生とのこと。(お名前をどのように書くのかメモ帳に書いていただいたのだが、モンゴル語
は難しく、ここには記すことができないが...) ただ、今度から、キャンパスが遠くなってしまうので、このお店に出るのもこの1,2日とのことだった。
大将の梶原さんの料理は大変おいしく、またお酒もおいしくいただくことができた。(冷酒を2本お土産に購入してしまいました。)
梶原さん、奥様、とならさん、そして、藤崎さん。おいしいお料理と、楽しい時間をありがとうございました。
|
|
|
中州さんにて
大将、奥さん、とならさん
おいしいお料理ご馳走さまでした。 |
中州さんにて
藤崎さん
楽しいお話ありがとうございました。
ぜひ仙台にもおいで下さい。 |
中州さんにて
図娜拉(となら)さん
元気な方でした。 |
4月30日
6:30に起床し、ホテルで朝食をとり、8:00少し前にチェックアウトした。
高知駅から路面電車に乗り、はりまやばしへ。我々はゴールデンウイークで休日であるが、学生さんはそうではない。丁度通学の時間帯らしく、電車は学生さん達でにぎわう。車窓から外を見れば、自転車で学校に向かうという朝の風景はどこも変わらない。
はりまやばしで電車をおりる。実は、この日の予定は事前には特に定めていなかった。飛行機も午後の早い時間であるので、お土産などを買い、空港に向かうつもりでいたのだ。しかし、時間もあり、この日の天気も上々、何かもったいない気がした。
昨日タクシーの運転手さんにお聞きした、潮江天満宮にお参りしてみることにした。
潮江天満宮
はりまやばしから、のんびりと散策しながら、鏡川沿いを歩き、20分程度であろうか、潮江天満宮の参道に辿りついた。
長い参道を抜け、立派な楼門に向かい足を進めると、"とうりゃんせ"の音楽が自動的にながれた。天神様にお参りにきた気分になってきた。
楼門をくぐり、右手を見ると綺麗な社殿が目に飛び込んできた。
朝まだ早かったせいか、神社のみなさんが境内の掃除をされていた。拝殿にてお参りを済ませ、神社の方に境内を撮影させていただきたい旨を話しし、境内を散策した。
境内をひとまわりし、社務所に立ち寄り、御朱印をお願いした。
若い小柄な女性が応対下さった。
この日は、生憎、御朱印を頂く際の文字を書ける方がおられないとのことで、文字の部分はスタンプのようなものになってしまったが、御朱印はいただくことができた。
かねがね、神社に奉仕されている女性の髪飾り(正式な表現かどうかは不明?)は面白いものが多いと思っていたのであるが、この神社のみなさんのそれもまた面白い。
「うちのは組み紐になっているんですよ。」後ろ向きになり、見せてくださった。
|
|
|
潮江天満宮の楼門 |
潮江天満宮の拝殿 |
組み紐の髪飾り |
山内神社
親切に応対してくださった女性にお礼を述べ、潮江天満宮を後にした。
タクシーの運転手さんのお話によると、この近くにも有名な神社さんがあるらしい。鏡川にかかった天神橋を渡り、西へ歩くと、山内神社さんに辿りついた。
土佐藩主の山内氏にまつわる神社さんで、宝物館があり、お参りを済ませた後、見学させていただいた。
帰りにお朱印をお願いしようと社務所に向かう。しかし、対応できる方が不在で、あらかじめ文字の書かれた半紙に御朱印を押していただくことは可能であるとのことであったが、また次回、お参りに来ることができた時にいただくこととし、山内神社を後にした。
高知城、高知大神宮
山内神社から北上すると直ぐに高知城が見えてきた。しかし、時間を考えると立ち寄っている時間はなさそうだ。
高知城を左手に見つつ、高知城のほり沿いを高知市街に向けて歩と、繁華街に高知大神宮が鎮座していた。
社務所には、神社の方もおられないようである。拝殿にて軽くお参りだけさせていただき、後にした。
はりまやばし近辺〜空港へ
昨夜、中州さんで、藤崎さんにお聞きした、高知土産を購入することにした。
お聞きした、馬路村のゆずぽんず、いもけんぴ、果樹園等は、高知のメジャーなお土産であるらしく、労せず入手することができた。手荷物で持ち帰るには、がさばるので、送っていただく手続きをとった。
11:10過ぎ、空港連絡バスに乗り、11:45高知龍馬空港に到着した。
帰路
画像は高知龍馬空港。この旅における最終のショットとなった。
チェックインを済ませ、空港のうどん処空海にて、てんぷらうどんを軽く食した。
13:45
ANA566便は定刻通り離陸。羽田にも15:00定刻通り到着した。が...バスでターミナルへ移動することとなったようで、結果的に10分程ロスした形となった。
現在、羽田からモノレールとJRを使うと山手線内500円というキャンペーンを実施しているということで、新宿まで500円で移動することができた。
17:10 新宿新南口バスターミナルより、高速バスに乗り仙台へ向かう。仙台駅には23:25位に着き、自宅へは0:00少し前の到着となった。
今回の巡拝も、いろいろな方に出会い、色々なお話をお聞きする機会を得、大変楽しい旅となった。
また日本に好きな場所が増えた。