2003.5.3 出羽国へ 鳥海山大物忌神社(蕨岡口之宮)、鳥海山大物忌神社(吹浦口之宮)、(出羽三山神社)、(湯殿山神社本宮) |
出羽国一の宮鳥海山大物忌神社の本宮は鳥海山頂上にあるが、里宮と呼ばれる神社さんが2ヶ所に存在している。
さて、どちらの御朱印をいただけばよいのか? インターネットでいろいろ検索してみたが、2ヶ所の里宮のうち、蕨岡口之宮には通常神職の方がおられず、みな吹浦口之宮の御朱印をいただいているようだ。
さらに調べを進めてみると、5月3日は、蕨岡口之宮の例祭であることが分かった。この日にお参りすれば、蕨岡口之宮の御朱印をいただくことができるのではないかと考え、この日を出羽国一の宮参拝の日と決めた。
鳥海山大物忌神社(蕨岡口之宮)
朝4:10に起床し、4:30に出発した。
最近朝が明るくなったと感じつつ国道4号線を北上し、古川で、国道47号に乗り換える。
道はすいており、大変スムーズに流れる。7:20頃、立川町付近で、345号線に乗り換える。ちょうど大きな風車が並んでいる付近である。これらの風車は発電に用いているのだろう。
遠くに鳥海山を見ながら、国道373号線におれ、進むと、大物忌神社の赤いのぼりが見えてきた。やはり、今日はお祭りである。
8:00頃、神社に到着すると、神職の方が社務所におられ、とりあえずお祭りの準備はととのったといったところか、一息ついておられた。
御朱印をお願いする際、少し困った。蕨岡口之宮さん、吹浦口之宮さんのどちらを全国一の宮御朱印帳にいただけばよいかである。神職の方は、吹浦口之宮さんのほうを、とすすめて下さった。
神職の方と話ながら、よく考えてみた。せっかくなのだから、両方いただけばよいという結論に達し、規定の箇所には、吹浦口之宮さんの御朱印をいただくこととし、巻末の予備紙に蕨岡口之宮さんの御朱印をいただくことにした。
御朱印をいただきながら、神職の方とお話させていただくと、お祭りは10:00から始まるとのことであった。参拝者がいないうちにお参りさせていただき、境内の写真を撮らせていただいた。
お祭りにも少し心惹かれるものがあった。10:00にはまだ間もあるので、吹浦口之宮さんにお参りしてまた立ち寄ることにした。
鳥海山大物忌神社(吹浦口之宮)
国道375号線から、国道345号線に戻り、北上する。遊佐駅を過ぎ、吹浦駅に着いた。駅前の道を進むと、行き止まりに鳥海山大物忌神社の吹浦口之宮さんが鎮座していた。
吹浦口之宮さんへの到着は8:45頃であった。車を境内に駐車させていただき、早速お参りさせていただくことにした。
拝殿には、急な石段が続く。息を切らしながら石段を上がり拝殿にたどり着く。5月初旬だというのに半そで姿である。汗だくになりながらお参りし、境内の写真を撮らせていただいた。
授与所兼、社務所にて御朱印をいただく。社務所の前の集会所のようなところでは、明日からのお祭りに向けた準備が進められていた。
遊佐町(吹浦)は小さな町である。JRの駅もあるが、行き来の間、一度も電車をみかけることはなかった。鳥海山大物忌神社のお祭は、この町の大きなイベントの一つなのであろう。
再び鳥海山大物忌神社(蕨岡口之宮)
吹浦口之宮さんから、蕨岡口之宮さんに向かう。途中、せっかくなので遊佐町の中心を抜けてみる。朝まだ早いせいか、お店もまだあまり開いていない。
車をのんびり走らせながら町中を抜け、鳥海山の写真を撮りながら進む。蕨岡口之宮さんに到着したのは、9:45分頃であった。
先刻お参りさせていただいた時には車を神社さんに横付けさせていただいたのであるが、今回は神社近くの空き地に停めさせていただいた。
近所のおじさん、おばさんもきさくに話しかけてくる。
近くで農業を営んでおられるのだろうか、みな日焼けしている。その笑顔が印象的であった。
この頃になると、屋台も少しであるが出ていた。
わたがしやさん、水笛やさんなどなど...。近所の子供たちはこちらのほうに興味があるようだ。
しばし、お祭りの様子を眺める。
神楽の奉納も行われるそうであるが、あまり長居することもできないので、今日は引き上げることとした。
出羽三山神社
出羽三山神社は、今回の参拝で3度目となる。国道375号線を南下して、羽黒山を目指す。鳥海山大物忌神社を目指した際通過した立川町付近で再度風車を見る。白い大きな風車がまわる光景はなかなか見事であった。
出羽三山神社には11:10頃の到着となった。
出羽三山神社には三神合祭殿と呼ばれる、月山・湯殿山・羽黒山の三神を合祭した大社殿があり、大変見ごたえがあり楽しみにしていたのであるが、残念ながら改修工事を行っていた為きれいな全景を拝すことができなかった。(なにもゴールデンウィークの時期に工事を実施しなくてもよいのではないだろうか?)
お参りを済ませ、授与所で御朱印はどこでいただくことができるかたずねると、三神合祭殿でいただけるとのことだったので、再度祭殿へ向かい御朱印をいただいた。
境内を散策していると、ほら貝の音が聞こえた。山伏であろうか、姿をみることはできなかったが...。
湯殿山神社本宮
出羽三山神社を後にして、国道112号線を湯殿山方面に向かう。途中朝日村の道の駅に立ち寄る。ここでは、月山ワインを購入することができる。赤ワインの辛口を2本購入する。
国道112号線から湯殿山道路を使い、湯殿山参籠所まで登る。途中まだ雪の壁が残る。湯殿山参籠所到着は13:20。
画像は湯殿山参籠所前にある湯殿山神社本宮の大鳥居である。
湯殿山神社本宮には、拝殿はなく、直接、御神体にお参りすることのできる珍しい神社である。
体力があれば、御神体まで歩いて向かうところであるが、自信がないので、片道100円のバスを使用することにした。
6分程度であるが、雪の壁と、出羽の山々を見ながらのバスの旅である。
御神体近くでバスを降りる。湯殿山神社本宮へのお参りは2度目である。一度目は夏であった。バスを降りた後少し歩いて祈祷をうけた記憶があったのだが、現在は雪の為そのルートが閉鎖されているようであった。
バスを降りて、すぐ祈祷をうけ、人型の紙と、お守りをいただく。人型の紙は、体にこすりつけ、御神体へ向かう途中の川に流す。御神体の前につくと、まずご神体正面にある鏡に参拝した後、はだしになり、ご神体に向かい、そして御神体に参拝となる。
湯殿山神社本宮は、出羽三山の奥宮で、羽黒山・月山と修行をつんだ修験者が最後に訪れる場所で、霊域である為、写真撮影は禁止である。また、本来人に話してもいけない霊場であるとのことなので、説明はこの程度にとどめる。
御神体そばの授与所で、御朱印帳をいただき、御朱印をいただいた。この御朱印帳は、出羽三山神社と共通のもののようである。詳しく見たわけではないが、授与品も出羽三山神社と共通のようだ。
湯殿山神社を後にして、国道112号線を山形方面に向かう。ゴールデンウィーク中であるためか、イベントが各地で行われているようだ。また、車の流れが少し悪くなってきた。
西川から宮城川崎まで、山形自動車道を使用した。川崎には、杜の湖畔公園があり、ちょうどレジャー帰りの時間にぶつかったのか交通量が増えていたが、なんとか流れている。
自宅に到着したのは、16:50。約12時間、走行距離433Kmの巡拝の旅であった。